サンデー山口

　小野商店（下小鯖）の小野昌志さんと山下米穀店（上竪小路）の山下哲政さんがこのたび、米に関する総合的な知識と技術を持つ店主に与えられる「五ツ星マイスター」に認定された。「五ツ星」の試験は今年度が初めてで、県内でこの称号を獲得したのは４人。
　「お米マイスター」は、専門的な知識と技能、経験を持つ店を消費者にＰＲしようと、日本米穀小売商業組合連合会（日米連）が昨年１月に創設した認定制度。広範な専門知識を要する「三ツ星」と、さらに深い知識、高度な技術が要求される「五ツ星」があり、今回称号を得た２人は「三ツ星」の初回認定者でもあった。
　８月に行われた「五ツ星」の試験では、品種、精米、ブレンド、保存、炊飯にいたるまでのコメのあらゆる特性を見極める力が実技を中心に試された他、受験者それぞれが課題として提出したブレンド米の食味官能評価が?日本米穀検定協会によって実施された。
　「専門家の立場から消費者により良い商品を届けるとともに、有益な情報を提供していきたい」と小野さん。山下さんも「経験と知識を生かし、コメに関するあらゆるアドバイスを行っていきます」と話している。
　なお、今回「五ツ星」の認定者が審査に出品し、その品質が認められた各ブレンド米は、日米連が推奨する全国統一ブランド「わざヒカリ」として来年２月から一斉に売り出される。