サンデー山口

　市はこのほど、市民が撮影した市内の写真で構成した写真集「山口巡景」（変形Ａ４判、１０４ページ）を発行した。昨年度開催した観光写真コンテストの優秀作品を中心に編集したもので、「史跡・名勝」「まつり・イベント」などのジャンル別に合計96点を掲載。撮影場所を記した地図や撮影ごよみを付けるなど、市民の目線による観光ガイドとしても期待されている。

　「山口巡景」は、やまぐち観光写真コンテストの優秀作品を中心に構成されている。
　コンテストでは「紹介したい山口市内の観光地、まつり、伝統芸能、イベント、自然など」をテーマに市民から作品を募集。３２７点（92人）の応募があった。写真集には、コンテストの入賞作品84点と、審査員を務めた写真家・栗林和彦さんの作品12点の合わせて96点を「川」「史跡・名勝」「まつり・イベント」「春」「夏」「秋」「冬」「施設」の各章に分けて掲載。写真だけではなく、写っている史跡の歴史やまつりの由来などを紹介した短文も添えられている。巻末には、掲載写真の撮影場所を落とし込んだ撮影マップや季節ごとに咲く花の名所、イベントを紹介した撮影ごよみも収録した。
　編集は、ＮＰＯ法人「再発見やまぐち」（梅地和幸理事長）が担当した。市内の観光資源を市民が「よく知る」というコンテストの目的をふまえ、自分たちが「山口を知る」ことから出発。１年間に行った観光講座や写真講座を通じて山口の自然、文化財などを見学し、ふるさとを見直してきた。その中での新しい発見なども写真集には数多く含まれており、「この本を手に取った人の『より山口を知る』手引きとなることを願っている」と梅地理事長。
　２千部作成し、１５００部を市内小中学校などに配布。約５００部を一般に販売する。問い合わせは市観光課（TEL083-934-2810）または再発見やまぐち（TEL083-928-9955）へ。