2004年11月20日
県大に“ぷちぼら”開設
県立大学社会福祉学部の学生が、県立大生のボランティア活動を支援する「ぷちボランティアセンター(ぷちぼら)」を立ち上げ、先月から月1回のペースで同学部実習室に開設。ボランティア情報を提供しながら、活動に役立つミニ講座も開いている。今月の「ぷちぼら」は、16日、17日に開設。約160人が訪れ、市内で行われている様々な活動に触れた。
「ボランティアをしてみたいけど、どんな活動があるのか分からないし何となく不安…」。そんな学生たちの声に応える、ボランティア活動のきっかけづくりの場、それが「ぷちぼら」。学内に情報提供の窓口がなく、自らも同じ思いを抱いていた同学部の荒瀬久美子さん(22)ら約10人は、ボランティアセンターの必要性を強く感じ「ぷちぼら」を立ち上げた。「ボランティア募集のチラシが張り出してある掲示板はあるのだが、情報が古かったり、チラシだけでは内容がよくつかめず、申し込むにも不安。ちょっぴり背中を押してくれるような場があれば、皆の気持ちを生かせるんじゃないかと思った」と荒瀬さん。4月に実行準備委員会を発足させ、学生のニーズを探るアンケート調査を実施。同学部約300人を対象に行った結果、ほぼ全員がボランティアに興味を持っているものの、きっかけがつかめず活動できないケースが多いことが分かった。
「ぷちぼら」は月に1回2日間程度、同学部実習室を借りて開設。ボランティア情報の提供が活動の中心で、それぞれの地域活動や団体を詳しく紹介した手作りパネルや情報ファイルを一斉に掲示。学内ボランティアサークルの紹介コーナーや、全国で発生した自然災害の情報提供・募金コーナー、相談コーナーなども設けている。さらに、「ぷちぼら」のアドバイザーである県ボランティアセンターや市民活動支援センターなどから講師を招いてのミニ講座を毎回企画。活動に役立つ知識や技術を学ぶ機会も同時に提供している。
2回目の開設となる今回の来場者は、第1回の約90人を大幅に上回る160人。ミニ講座に参加していた同学部の1年生は「先月ここで見た団体のボランティア活動に今度参加します。情報が多くて選びやすいし、挑戦してみようという気持ちになりました」。ぷちぼら実行委員会では「いずれはきちんとした場所を確保して、いつでも利用できるセンターにしたい。今はまだ手探りの状態で先生方の力を借りながらの運営だが、しっかりとした基盤ができれば、地域に向けた直接窓口としても機能していくつもり」と話している。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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