2004年12月03日
山口情報芸術センター開館1周年記念シンポ

山口情報芸術センター開館1周年記念シンポジウムが、19日(日)午後2時から中園町の同センターで開かれる。計画時から市民の間でも賛否が分かれ、注目されたセンターの1年間を振り返るとともに、将来の方向性について考えようというもので、市と市文化振興財団が主催。東亜大学学長で劇作家の山崎正和氏の講演や、合志栄一市長らをパネリストとしたパネルディスカッションなどが行われる。参加無料。
同センターは、昨年11月に開館。参加型の展示事業や舞台公演、市民参加によるオリジナル作品の制作や公開を行ってきた。また、幅広い世代を対象にした学習支援講座なども展開している。
1年間の来館者数は、図書館機能(市立図書館)を含め89万1850人。当初見込みの46万人を大きく上回った。今月中旬には累計100万人を突破する見込みとなった。またセンターの開館後、市文化振興財団のエニー会員も増加。市は、これをセンターで開催した優れたステージ作品に対する評価や期待の高さと考えている。
同センターは、計画時から市民の間で建設の是非を巡って激しい議論や市民運動が巻き起こった施設でもある。来館者数には、本当に必要な施設かどうか自分の目で確かめるために訪れた人の数も多く含まれている。しかし、当初から批判的だった市民の中には、頑なに利用を拒む人も少なくないという。今回のシンポジウムは、センターに対して様々な意見を持つ人々が集まって開館後の1年間を振り返り、将来について話し合おうと企画された。
前半では、劇作家の山崎正和氏が「21世紀の地域と文化」と題して基調講演をする。山崎氏は、大阪大学教授などを経て現在は東亜大学学長。中園文化施設企画運営会議のメンバーでもあった。「柔らかい個人主義の誕生」「文明の構造」などの著作がある。続くパネルディスカッションは「山口情報芸術センターの総括と展望」がテーマ。パネリストは、荒瀬景敏(美術作家、同センター見直し市民委員会副会長)、冨永欣也(映像作家、同センター市民委員会会長)、藤川哲(山口大人文学部講師、同センター企画運営会議委員)、合志栄一(山口市長)の4氏。コーディネーターは、熊倉純子・東京芸大助教授。午後5時半からは交流会(参加費千円)も開かれる。
申し込みは、市文化振興課(TEL083-934-2718)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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