サンデー山口

　山口市と小郡町の「消防出初め式」が、あす９日に実施される。
　山口市は、午前10時から名田島の山口南総合センターで。式には、市消防団16分団や婦人防火クラブなどから総勢５００人と、消防車両20台が参加。まず屋内の式典では、団旗敬礼や君が代斉唱などに続き、表彰式が行われ、功労者や永年勤続者ら２００人と無火災地区の消防団２団体が表彰される。
　式の後は、運動広場に移動して屋外行事。観閲行進では山口地域消防組合消防音楽隊を先頭に、各分団と婦人防火クラブが行進する。公開訓練では、昨年の県消防操法大会で優勝した仁保分団が「ポンプ車操法」を披露。続いて、女性消防団員と南部の婦人防火クラブ員が手動ポンプでくす玉を割り、最後に消防車両８台で一斉放水する。なお、一般参観者には豚汁・ぜんざいが振る舞われる。
　一方、小郡町は約１７０人が参加し、午後１時10分から町ふれあいセンターで実施する。整列点呼後の観閲行進では、消防音楽隊、町消防団、私設消防組、少年消防クラブなどが行進。式典では、消防活動に功績があった人を表彰する。
　時間短縮のため、今年の車両市中パレードはコースを変更。ふれあいセンターを出発点に、はしご車、ポンプ車など約20台が、柳井田交差点、小郡小学校前、吉南信用金庫本店前、ＮＴＴ西日本ビル前を通り、アトラクション会場の椹野川東津河川公園に移動する。３時からのアトラクションでは、標的落とし、ポンプ車両の一斉放水実演、もちまきが行われる。
　山口地域消防組合によると、昨年市内で発生した火災は、一昨年を２件上回る44件。主な出火原因は「コンロ（天ぷら油）」がトップで６件。続いて「たき火（ごみ焼き）」「不明」（各５件）、「放火（疑いを含む）」（４件）、「たばこ」「ストーブ」（各３件）などの順となった。小郡町では一昨年より３件少ない８件の火災が発生した。
　同組合予防課は「火災の多くは不注意、うっかりが原因。風が強く、空気が乾燥する時期なので、火の元の管理はしっかりやってもらいたい」と話している。