2005年02月12日
レトロ客車リニューアル 来月19日から運転

JR西日本は、新山口・津和野間を走るSLやまぐち号のレトロ客車のリニューアルを進めている。運行開始から26周年を迎える今年、ぶどう色にお色直しをして、3月19日(土)から運転する。
SLやまぐち号は、79年8月1日に運行を開始。88年には“古きよき時代のSL”のイメージを再現しようと、5両編成の客車をそれぞれ展望車、欧風、昭和風、大正風、明治風とレトロ調に変更。今回のリニューアルでは、1号車の展望客車(茶色)と2号車の欧風客車(緑色)の外装を、他3両と同じぶどう色に統一する。また、3号車の昭和風客車と5号車の大正風客車には、ベビーカーなど大きな荷物を置けるスペースを確保。さらに、昭和風客車の座席の色をグリーンからブラウン調に一新する。
昭和40年代、国鉄の合理化によって全国の蒸気機関車が廃止され、73年10月には山口線からもSLが姿を消した。しかし、その後多くのファンや地元市町村を中心に復活への気運が高まり、79年に全国で最初に山口線にSLが復活、今年で26周年を迎える。現在、「貴婦人」の愛称で親しまれる「C57-1」が、新山口・津和野間の62・9㌔を約2時間かけて運行している。
これまでの利用客は、累計160万人を突破。03年、新山口駅にのぞみが停車するようになってからは関東地方から足を運ぶ人も増えている。
05年度は、25周年の昨年より10日少ない延べ119日間運転される。JR西日本では、運転初日や復活記念日の8月1日などには様々なイベントを計画。7月の運転日(計18日間)には、C57とC56の重連運転やマイテ49-2(一等展望車)の連結も予定している。
古本明山口駅長は、「新しく生まれ変わるSLやまぐち号を楽しみにしてもらいたい。今後は、高度な技術と体力が必要となる機関士の育成にも力を入れていきたい」と話している。
3月1日から首都圏行きが便利に! のぞみ停車拡大 新山口駅
JR西日本が行う3月1日のダイヤ改正で、新山口駅への新幹線「のぞみ」の停車回数が増える。これを記念して、3月1日には同駅で「記念出発式」が行われる。
現在、東京に直通する新山口駅発ののぞみは、午前7時、9時、午後1時、5時、7時の5本。今回のダイヤ改正により、新たに午前8時、11時、午後3時発が増便され、終日2時間おきの停車が実現。現在の5往復から8往復となり、ビジネスマンが多く利用する早朝の東京行きと、夕刻の博多行きは1時間おきの停車となる。
さらに、3月1日から6月30日までの期間は、春休みやゴールデンウィークを中心に、臨時ののぞみを上下線合わせて456本増発(東京~博多間)。多くの利用が見込まれる午前8時及び9時発の15分前に走らせるなどして混雑の緩和を図る。
なお、JR西日本では、新山口駅から東京都区内の往復きっぷを乗車日の7日前までに購入すると通常38840円が31000円になる「のぞみ早得往復きっぷ」を用意。名古屋・東京方面への往復券を購入した人には、3日間車の駐車料金を無料にするサービスも行っている。
植城康雄新山口駅長は「今回のダイヤ改正で山口県から首都圏へのお出かけが大幅に便利になる。のぞみ停車の拡大は、周辺地域の活性化にもつながるはず」と話している。
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