サンデー山口

　日本フランスパン友の会主催の第2回「カスクルートドール・サンドイッチコンテスト」に出品した、魚の形をした玄米パンに和食の具材を挟んだオリジナル作品「ブリの幽庵焼きサンド」が、最優秀賞を受賞した。「試行錯誤を重ねて考えた作品が、フランス人の審査員に評価されて本当にうれしい。今後もさらに自分のレパートリーを広げ、お客さんに喜んでもらえる無添加のおいしいパンを作っていきたい」と喜びを語る。
　この大会は、日本で唯一のサンドイッチコンテスト。応募総数70人の中から書類審査を通過した25人が、大阪で開かれた決勝大会に出場。5人のフランス人審査員と大勢の観客を前に、それぞれが個性豊かな作品を披露した。
　矢野さんの作品は、魚の形をした自家製の玄米パンに水菜を敷き、その上にブリの幽庵焼き、長いも、七味唐辛子をまぶしたレンコン、カイワレを挟んでカボスを添えたもの。味だけでなくデザインや彩り、材料の生かし方などが高く評価された。「ハード系のパンを子どもたちに喜んで食べてもらおうと考えていた時、魚の形がひらめいた。3月下旬に、受賞作品を期間限定で出すのでぜひ食べに来て下さい」と矢野さん。

1977年茨城県生まれ。97年、県立美祢高校卒業後、辻学園調理技術専門学校へ入学。卒業後は大阪のパン屋で5年間修業を積み、03年グリンパークに入社。現在、湯田温泉のジャルダン朝倉店で働いている。27歳。