2005年03月20日
商店街通行量またも減少 来年度以降の増加に期待

山口商工会議所(中野勉会頭)は、昨年10月に実施した中心商店街における通行量調査の結果を、このほど発表した。総通行量は、休日が6万205人で平日が4万2513人。昭和末期の調査と比較すると、ほぼ半分の水準にまで落ち込んだ。94年のザ・ビッグ山口大内店の進出を皮切りに、郊外型大型店が中心商店街を取り巻く形で立地。その影響が、少なからずあるようだ。
都市としての山口市の魅力やにぎわいの度合いを量ろうと、同商議所では、70年から96年までは隔年で、それ以降は毎
年、中心商店街の通行量調査を行っている。今年度は、昨年10月24日(日)及び26日(火)に実施。カウントしたのは高校生以上の歩行者及び自転車通行者で、時間は午前10時から午後7時まで。
調査地点は、これまでの①大市(岩見屋寝具店前)②中市(金子染物店前)③中市(JTB前)④米屋町(みずほ銀行前)⑤道場門前(いさみや前)⑥道場門前(コーヒーボーイ前)⑦道場門前(どうもんビル前)⑧西門前(ビューティー愛前)⑨荒高(吉永時計店前)⑩新町(ギャルソン前)⑪駅通り(無印良品前)⑫駅通り(万徳寺前)に⑬駅通り(マルヤ兄弟ストアー前)も加えた。山口銀行山口支店の移転に伴っての措置だ。
まず総通行量は、休日(24日)が6万205人で、平日(26日)が4万2513人。前回調査した12地点だけで比較すると、それぞれ7750人(11・8%)、7982人(16・5%)の減少だった。5年前(99年)との比較では、休日が1万5427人(21・0%)で平日が1万7963人(30・7%)の減。さらに、昭和末期・88年との比較だと、それぞれ5万5463人(48・9%)及び4万1410人(49・4%)の減少で、ほぼ半分の水準だ。
休日・平日の通行量は…
休日の通行量が最も多かったのは、③地点で1万7人。続いて④の9488人だった。以下、⑤地点(7544人)⑥地点(5948人)⑪地点(4370人)②地点(4348人)⑦地点(3992人)⑫地点(3524人)⑧地点(2776人)⑩地点(2416人)⑬地点(2264人)⑨地点(1844人)①地点(1684人)となっている。前年より増加したのは②と⑦だけで、あとは減少。最近「広島や九州からも若者が訪れるようになり、活気がでてきた」といわれる駅通りも⑪が1088人(19・9%)、⑫が611人(14・8%)の減少だ。
一方、平日の通行量トップも休日と変わらず③で、6092人だった。2番目も同じく④地点(5870人)。以下、⑤地点(5086人)⑥地点(4946人)⑦地点(3368人)⑧地点(2760人)⑪地点(2630人)⑩地点(2594人)②地点(2243人)⑫地点(2176人)⑬地点(2044人)⑨地点(1499人)①地点(1205人)の順。調査日に雨が降っていたこともあり(前年は晴れのち曇り)、全ての地点で前年を下回った。駅通りは、⑪が578人(18・0%)で⑫が438人(16・8%)の減少。
自転車での来街者は、休日が1万7558人で平日が1万2521人。一方歩行者は、前者が4万2647人で後者が2万9992人だった。自転車と歩行者との割合は、休日が1対2・43、平日が1対2・40。地点別に見ると、休日・平日とも、歩行者の割合が最も高かったのは⑩で、逆に自転車は⑨だった。
通行量は減っているものの空き店舗は少なく、山口市中心商店街は、県内でも有数の〝元気な〟商店街だと評価されている。今月3日、ちまきやがリニューアルしてからは、同店への来店数は昨年の1・4倍になったという。開催中の「一店逸品フェア」や「さくら祭り」といった催しも、多くの買い物客でにぎわっている。アルビ跡地の活用にもメドがつき、来年度以降の通行量増加も期待される。そのことが新・山口市の賑わい創出にも直結するだろう。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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