2005年04月06日
女子中国リーグ 「大和撫子」が参戦

昨年の県女子サッカーリーグを制した市内のチーム「大和撫子」(石井賢治監督)が、今年から中国女子サッカーリーグに昇格。心一つに勝ち取った夢の大舞台で、新たな第1歩を踏み出す。23日の初戦を前に専属トレーナーも迎え、チームの盛り上がりは日増しに高まっている。
大和撫子は、石井監督をはじめとする大内小学校のスポーツ少年団指導者が94年4月に立ち上げた女子サッカーチーム。「中学進学後も何とかサッカーを続けさせてやりたい、プレーの場を与えたい」--そんな“親心”が全ての始まりだった。大内小OBら18人でスタートしたメンバーは現在、中学生から40歳代まで約30人。今では市内全域、小郡、秋穂からも集まってくる。毎週土曜日の夜になると、同小グラウンドには元気いっぱいのにぎやかなかけ声がこだまする。
日本のサッカー界は、完全なピラミッド型で構成されている。女子の場合は各都道府県リーグ、地域リーグと積み上げ、その先にあるのが日本女子サッカーリーグ(Lリーグ)。大和撫子は95年から県リーグに出場し、上位4位以内をキープしてきた。そして昨年は、すでに中国リーグ入りしているFCレーヴェ(周南)を得失点差で下し、念願の初優勝。中国リーグチャレンジ戦を2位で抜け、入れ替え戦では倉敷トラウムシューレ(リーグ7位)を5対0で破り、見事昇格を決めた。
大和撫子の持ち味は、攻撃と守備のバランスの良さ。ずばぬけた選手はいないものの、どこからでも攻め、守れる、素早い攻守の切り替えが強みだ。また、年齢に関係なく意見を出し合い、話し合える雰囲気が絶妙なチームワークを生み出す。
「何より大切なのは、楽しみながらプレーできること。結果は後からついてくる」と石井監督は話す。チーム設立当初から一貫してきたのは、選手一人ひとりの自主性の尊重。今回の中国リーグ挑戦にしても、声を挙げたのは選手たちの方だった。ゴールを守る松村美智留キャプテン(46)は「みんなの気持ちが一つに固まった結果がリーグ昇格。3位以内を目指し、まずは1勝をあげたい」と意気込みを語る。
初戦の23日は、千代田運動公園で青崎SC HANAKO(広島、昨年5位)と対戦。翌24日のカードは吉備国際大学(岡山、同2位)。松村亜希選手(22)と栗林早紀選手(17)は「チームの手応えは十分。1戦1戦が厳しい試合になるが、とにかく勝つ!!」と張り切っている。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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