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2005年05月21日

隠れスポットは―砂防ダム

古代遺跡? キャニオン? ディズニーシーも“親せき”

 小郡町中心部を流れる大歳川を伝って上流に進むと、目の前に現れる巨大な岩。遺跡か、それとも砦、いや大峡谷?…。しかしよく見ると、岩肌に水抜き穴がある。実はこれ、土砂の流出などを防ぐ「砂防ダム」。意外に知られていないが、葛西臨海公園やディズニーシーの建設にも携わったアメリカの技術者集団が手がけた代物だ。山奥にひっそりとたたずませておくのは、非常に惜しい。

 大歳川の砂防ダムが完成したのは96年。景観や生態系との調和を重視した公共工事が盛んに行われた時代で、この砂防ダムも、国の「水と緑豊かな渓流砂防事業」を活用して県が5年がかりで取り組んだ。当初計画では、砂防ダムの建設に合わせて周辺一帯を自然公園として整備するはずだったが、下流住民の理解が得られず公園化事業は断念。結局、景観重視のダムと下流に向かうわずかな距離の渓流が整備されたところで工事は打ち切られた。防災目的のダムは大々的にお披露目されることもなく、静かに完成を迎えたわけだ。
 しかしながら、総事業費は4億2900万円。地元との調整よりも事業が先行したのか、ダムは実に独創的な建造物に仕上がっている。それもそのはず、仕上げの修景工事を行ったのは、ユニバーサルスタジオをはじめ数々のアトラクションを手がける一流企業・ラーソン社(アメリカ)の技術者チームと、元請けの多々良造園。建設業者が造った通常の砂防ダムの表面を、アメリカの材料を使った特殊な疑岩で覆い、巨大遺跡を思わせるような石組み風に改良したのだ。アーティスト的な要素を持つ技術者たちは、水抜穴の配置で岸壁に“顔”を表す遊び心も見せている。
 小郡町では、町役場西側にある禅定寺前山のふもと一帯、其中庵から栄山公園を経て砂防ダムに至るエリアを「栄山自然観察の森」と名付け、遊歩道や展望台などを設けているが、ダムを知る人はまだ少ない。ハイキングにはもってこいの季節、町内から山口市街までを見渡せる展望台もほど近い砂防ダムに、散歩がてら出かけてみてはいかがだろう。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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