2005年06月15日
山口国際交流芸術祭

山口EU協会などでつくる実行委員会は「山口国際交流芸術祭2005~ヨーロッパ芸術祭」を7月9日(土)と10日(日)に山口県立大学および山口情報芸術センターで開く。過去2回は「映画祭」として行ってきたが、今年から音楽やダンスを加え、内容をさらに充実させた。初日のコンサートには、広島で被爆したピアノも登場する。
今回の「芸術祭」は、昨年に引き続き、県国際交流員として県立大学に勤務しているヴィクトリア・ベントリーさん(24、英国)らが中心となって企画。「平和と祈り」をテーマに掲げ、音楽や映画を通して“平和の尊さ”について考えてもおうと工夫した。
初日は午後2時半から、被爆ピアノを使った「平和と祈りコンサート」を行う(会場=同大学)。このピアノは、1931年に製造され、45年8月に広島市の爆心地から2㌔先で被爆したもの(矢川ピアノ工房提供)。被爆60年の今年、全国各地の演奏会で深みのある音色を響かせている。
1部は、ピアノ独奏(中村桂子)、ピアノ伴奏による声楽ソロ(荒川順美)、コーラス(レジナ・チェリ合唱団)など。2部では、刀根由貴子さん(ピアノ)と山口大学管弦楽団が、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K・488を披露する。なお、指揮者は94年にルーマニア第4回ディヌ・ニクレスク国際指揮者コンクールで優勝した清水宏之さんが務める。
午後7時からは、山口情芸センターで「映画上映会」を実施。03年ヴェネツィア国際映画祭に正式出品されたポルトガル、フランス、イタリアの合作映画「永遠の語らい」(95分)を上映する。世界最長老の現役監督・マノエル・ド・オリヴェイラ(95)の最新作で、山口市での上映は初めて。母と娘の船旅を通じて、文明の衝突と交流を描いている。
2日目は、まず午後2時から30分間、こいね会舞踊学院が「社交ダンスパフォーマンス」を披露(会場=情芸センター)。続いて、「永遠の語らい」を上映する。
実行委員長のベントリーさんは「芸術祭を通して、山口から世界に幸福と平和の輪が広がれば」と話している。
チケットは、映画・コンサートのいずれかを鑑賞できる1回券が、前売り一般千円(当日1200円)、大学生800円(同千円)、高校生以下500円(同700円)、映画・コンサートの両方を鑑賞またはいずれかをペアで鑑賞できるペア券が、前売り一般1800円、大学生1200円。障害者と付き添いの人は1回券が各500円。県庁売店、三好屋レコード、石井楽器店などで販売している。託児サービス(30分150円)の申し込みは、一週間前までにベントリーさん(TEL083-928-0211)へ。
サンデー山口では、読者10人に1回券をプレゼントします(応募者多数の場合は抽選)。希望者は、はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒753-0048 山口市駅通り2-6-26鶴原国際ビル3階西京シネクラブ「サンデー山口芸術祭招待券」係へ。23日(木)必着。当選者の発表は、発送に代えさせていただきます。
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