2005年07月29日
新山口駅南 第3土地は…オフィスタウン→マンション街!?

大型ショッピングモール「ロックタウン小郡」の進出から2年、区画整理事業も大詰めを迎えたJR新山口駅南(新幹線口)側の第3土地に最近、賃貸アパートや高層マンションが建ち始めた。広域交通網を生かした業務・商業・流通の拠点として同駅から南に第1地区、第2地区と企業誘致を進めてきた小郡町だが、厳しい経済状況の中、第3土地は “便利な住居区”としての街の様相を現し始めている。
町が98年から開発を進めている第3土地区画整理用地は国道2号線沿いに位置し、広さは約30ヘクタール。うち西側の商業街区(約7万平方㍍)には、大手食品スーパー・マックスバリュを核店舗にした「ロックタウン小郡」、ホームセンター「グッデイ山口小郡店」、カー用品販売店「オートバックス」などの大型商業施設が出店している。
一方、残る用地には現在、総合スポーツ用品小売チェーンの「ヒマラヤ」、高齢者向け賃貸住宅「ハートホーム新山口」、個人病院、タイムレコーダーの最大手・アマノ株式会社など数社の営業所が進出した程度。町では企業立地に対する優遇措置も講じているが、景気低迷による営業所・支店の統廃合の波に押され、なかなか買い手がつかない。県央合併を前に、今年4月以降は法人事務所等からの問い合わせが増えたものの、依然として十分な企業誘致の見通しはたっていない。
ところが最近、空地が目立つ用地東側と南側に、アパートなどの住居用建物が建ち始めた。建設されているのは積水ハウス、大東建託、マンスリーレオパレスなどの賃貸アパート。さらに、すでにモデルルームがオープンしている㈱エストラスト(下関市)の10階建てマンション「オーヴィジョン新山口セ・パルレ」、㈱ジョー・コーポレーション(愛媛県松山市)の9階建てマンション「サントノーレ新山口」が来年完成する。
いずれも“売り”は、食品・衣類・薬品などが何でもそろうロックタウン、JR新山口駅をはじめ学校や病院などが徒歩圏内にあるという便利な立地。国道2号、9号といった幹線道路に近いことも好条件になっている。特に、かつて山手の土地に切り開かれた分譲住宅地から、高齢化を前に平らで便利な市街地のマンションへと移り住む人が近年増加しており、このような住宅ニーズからもさらなるマンション開発が予想される。
なお、第3土地中心部に昨年度から整備が進められている直径約100メートルの「円形公園」は、中央広場の遊具、トイレなどが設置されたほか、北側部分の植栽が終わった状態。今年度中に工事を完了し、来年4月から供用する予定だ。
しかしながら、まだ約7万平方メートルの用地の利用は白紙の状態。町都市開発課では「着工当時とは世の中の状況が変わっている。人が集まれば住宅が必要になるのは当然のこと。高層住宅街になれば、新たな出店も見込まれる」と話している。売り払い保留地についての問い合わせは、同課(TEL083-973-2491)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース