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2005年08月27日

県大生が地産地消料理創作 食を通じ山口の良さPR

県大生が地産地消料理創作 食を通じ山口の良さPR

 21日、宮島町のAコープ大内店店頭で行われた地産地消新メニュー「タコライス」の試食会に、買い物客らが行列を作った。この料理を提案、実演販売したのは、県立大学栄養学科の学生5人。彼女たちは毎月学内で研究会を開き、タケノコやトマトなど県内でとれる食材を用いた郷土料理や地産地消メニューの創作に励んでいる。「県内産品の良さを見つめ直して欲しい」という学生の思いは、JA山口中央や山口農林事務所らとの連携によって一般消費者のもとへ届けられた。

 料理を提案したのは、同学科調理科学研究室(安藤真美助教授)のゼミ生。同研究室では今年から、調理技術の向上と地産地消料理の普及を目指そうと、月ごとにテーマを変えたメニューづくりに取り組んでいる。
 テーマを決めると、メンバーは主菜や副菜など役割を分担してレシピを考案。それぞれのアイデアを持ち寄って一つのメニューに仕上げていく。春にはタケノコを使った料理といった具合に、主に使用する食材はその時期にとれる旬の県内産品。郷土料理をテーマにした時は、本やインターネットで料理を探し出し、ういろうや岩国名物の押し寿司「岩国寿司」などを調理した。5人のうち3人は県外出身の学生で、さまざまな県内の郷土料理に「こんなものもあるのか」と興味をひかれたという。北九州市出身の鹿子嶋温子さん(21)は「郷土料理や地元の食材から、山口を深く知ることができた」と話す。
 そしてこのたび、地元農産物のPRのためにJA山口中央が同店で毎月行っている試食会にメニューを出品。山口農林事務所などとも連携し、産・学・官で進める地産地消運動の一端を担った。当日紹介したのは、夏にぴったりな沖縄の名物料理「タコライス」。県内産牛肉や阿東産ミニトマト、徳地産の卵といった地元素材を最大限に生かせるようアレンジしたスパイシーなタコス風そぼろご飯だ。当初予定していた300食をはるかに上回る450食を完売。購入者にはレシピも渡し、学生が「家庭でも試してください」と呼びかけた。
 「子どもから年配者まで大変好評だった。今後も若い人の新鮮なアイデアを取り入れていきたい」と同JA販売指導課。同研究室は10月の試食会にも参加する予定で、これから旬を迎えるキノコやカボチャを食材にした料理の開発に意欲を燃やす。“食”は地元の良さを再認識させてくれるもの。安藤助教授は「レシピを提案することで、地元農水産品の消費に少しでも貢献したい」と話している。過去発案したメニューは、同大学生が製作するホームページ「webST.」(http://miyano.tn.st/)で見られるほか、冊子にまとめて配布することも検討している。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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