2005年09月05日
「回復の兆しがみられる」景況判断
県内景気予測調査 財務省山口財務事務所
財務省山口財務事務所(TEL083-922-2190)は、8月末に行った県内景気予測調査の結果をこのほど発表した。県内の企業経営者たちに、企業活動の現状及び先行き見通しを聞いたもの。景況感の現状判断は、前回調査よりも好転。同事務所では「回復の兆しがみられる」と分析している。
山口財務事務所の景気予測調査は、資本金1000万円以上の県内法人企業(電気・ガス、金融・保険は1億円以上)を対象に、四半期ごとに実施している。今回は、今期(7~9月)の現状、翌期(10~12月)の見通し、翌々期(来年1~3月)の見通し、の3期について判断を求めた。110社に対して実施し、104社から回答があった。業種別に見ると、製造業が41社(39・4%)で、非製造業が63社(60・6%)。企業規模別では、大企業(資本金10億円以上)が34社(32・7%)、中堅企業(同1億円以上10億円未満)が28社(26・9%)、中小企業(同1000万円以上1億円未満)が42社(40・4%)となっている。
まず、全体の「景況判断」を見ると、今期が前期に比べ「上昇」したと答えた企業は16・3%、逆に「下降」は13・5%だった。BSI(「上昇」と答えた企業割合から「下降」と答えた企業割合を引いた数値)は、2・9ポイント。マイナス6・4ポイントだった前期に比べ9・3ポイント回復した。「上昇」が「下降」を上回ったのは、96年10~12月期以来で、35期ぶりだ。また、前回調査時の今期予測は6・4ポイントで、それよりも3・5ポイントの下方修正となった。
今後については、翌期のBSI(景気動向指数)は1ポイント、翌々期は3・8ポイントの「上昇」超になる見通しだ。
次に「売上高」(回答:電気・ガス、金融・保険以外の85社)は、05年度上期は前年同期比6・5%の増収見込みで、下期も5%の増収見通し。通期だと5・7%の増収見通しだ。業種別では、製造業は6・3%の増収で、非製造業は4・5%の増収見通し。一方「経常利益」(同じく84社)は、05年度上期は前年同期比1・5%の減益で、下期は5・8%の減益見通し。通期だと4・0%の減益見通しとなっている。業種別では、製造業は7・9%の減益、非製造業は2・1%の増益見通しだ。
「資金繰り」の現状は2・2ポイントの「改善」超。「改善」が「悪化」を上回ったのは、01年4~6月期以来17期ぶりになる。翌期は6・5ポイントの「悪化」超で、翌々期は0ポイントになる見通し。
05年度の「設備投資」金額(回答:91社)は、製造業でマイナス5・7%、非製造業でマイナス2・8%。前者は、パルプ・紙で増加するものの石油で減少、後者は小売りなどで減少する見通しだ。また、設備投資の目的については「生産(販売)能力の拡大」を挙げた企業が最も多く、次が「維持更新」。製造業では「省力化合理化」という回答も多かった。
財務省山口財務事務所(TEL083-922-2190)は、8月末に行った県内景気予測調査の結果をこのほど発表した。県内の企業経営者たちに、企業活動の現状及び先行き見通しを聞いたもの。景況感の現状判断は、前回調査よりも好転。同事務所では「回復の兆しがみられる」と分析している。
山口財務事務所の景気予測調査は、資本金1000万円以上の県内法人企業(電気・ガス、金融・保険は1億円以上)を対象に、四半期ごとに実施している。今回は、今期(7~9月)の現状、翌期(10~12月)の見通し、翌々期(来年1~3月)の見通し、の3期について判断を求めた。110社に対して実施し、104社から回答があった。業種別に見ると、製造業が41社(39・4%)で、非製造業が63社(60・6%)。企業規模別では、大企業(資本金10億円以上)が34社(32・7%)、中堅企業(同1億円以上10億円未満)が28社(26・9%)、中小企業(同1000万円以上1億円未満)が42社(40・4%)となっている。
まず、全体の「景況判断」を見ると、今期が前期に比べ「上昇」したと答えた企業は16・3%、逆に「下降」は13・5%だった。BSI(「上昇」と答えた企業割合から「下降」と答えた企業割合を引いた数値)は、2・9ポイント。マイナス6・4ポイントだった前期に比べ9・3ポイント回復した。「上昇」が「下降」を上回ったのは、96年10~12月期以来で、35期ぶりだ。また、前回調査時の今期予測は6・4ポイントで、それよりも3・5ポイントの下方修正となった。
今後については、翌期のBSI(景気動向指数)は1ポイント、翌々期は3・8ポイントの「上昇」超になる見通しだ。
次に「売上高」(回答:電気・ガス、金融・保険以外の85社)は、05年度上期は前年同期比6・5%の増収見込みで、下期も5%の増収見通し。通期だと5・7%の増収見通しだ。業種別では、製造業は6・3%の増収で、非製造業は4・5%の増収見通し。一方「経常利益」(同じく84社)は、05年度上期は前年同期比1・5%の減益で、下期は5・8%の減益見通し。通期だと4・0%の減益見通しとなっている。業種別では、製造業は7・9%の減益、非製造業は2・1%の増益見通しだ。
「資金繰り」の現状は2・2ポイントの「改善」超。「改善」が「悪化」を上回ったのは、01年4~6月期以来17期ぶりになる。翌期は6・5ポイントの「悪化」超で、翌々期は0ポイントになる見通し。
05年度の「設備投資」金額(回答:91社)は、製造業でマイナス5・7%、非製造業でマイナス2・8%。前者は、パルプ・紙で増加するものの石油で減少、後者は小売りなどで減少する見通しだ。また、設備投資の目的については「生産(販売)能力の拡大」を挙げた企業が最も多く、次が「維持更新」。製造業では「省力化合理化」という回答も多かった。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース