2005年09月09日
-県警が120日作戦- 事故防止へ 取り締まり強化

毎月1・15日に大型検問
「危機的状況。総力を挙げて事故防止を」――県警は1日、5年連続で減少していた交通事故による死者が増加に転じたことを重く見て、12月31日まで取り締まりを強化する「交通死亡事故防止120日作戦」をスタートさせた。毎月1日と15日を特定日とし、パトカー・白バイ全車投入でのパトロール、事故多発路線での大型検問などを実施する。
今年1月から8月31日までの県内交通事故死亡者数は、昨年同期比6人増の72人。昨年1年間の死者106人中、9月~12月が約4割と、これからの時期は例年事故が発生しやすい。県警交通企画課の話では、今年は5月以降に交通事故が多発。6月だけで18人が死亡し、6年ぶりに前年を上回った。若者の無謀運転による単独事故で複数人が亡くなるケースや、高齢者が自宅周辺の道路を横断中にはねられる事故が多く、早朝や夕方の薄暗くなる時間帯に集中しているという。
この非常事態に県警は、交通事故防止に全署態勢で取り組む作戦を決行。今月1日から12月31日までの4カ月間、これまでの事故の特徴から「高齢者」「薄暮時」「幹線道路」の三つに対策の重点を絞り、徹底的な取り締まりを行う。
作戦では、毎月1日と15日を特定日として、早朝薄暮時の全車出動パトロール、幹線道路など交通事故多発路線での大型検問を実施。初日には、山口署管内・国道262号線沿いで、機動隊を含む総勢約20人を導入しての検問を行った。
また、半月ごとに時間帯や場所などを公表して行う公開速度取り締まり、「早め点灯・ライト切り替え運動」のほか、幹線道路沿線に住む高齢者を個別訪問しての交通安全指導なども展開していく。
同課は「日没が早まると、薄暗い時間帯と交通ラッシュが重なり、事故が増えやすくなる。反射材を身につけるなど、くれぐれも注意して欲しい」と呼びかけている。
9月前半(15日まで)の市内・小郡の取り締まり計画は次の通り。
9日=[午前6時~正午]市内その他(国道以外)の道路[正午~午後6時]小郡その他の道路▽10日=[午前6時~正午]市内国道9号線・小郡その他の道路▽11日=[午前6時~正午]市内国道262号線▽12日=[午前6時~正午]市内国道262号線[正午~午後6時]小郡その他の道路[午後6時~深夜0時]市内その他の道路▽13日=[午前6時~正午]市内その他の道路[正午~午後6時]小郡その他の道路[午後6時~深夜0時]同▽14日=[午前6時~正午]市内国道262号線[正午~午後6時]小郡その他の道路▽15日=同
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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