2005年09月24日
どう変わる? 新・山口市③ 合併まであと7日

県央部1市4町の合併まで1週間。新市誕生後の変更点を3週連続で取り上げるシリーズの最終回では、福祉、上下水道、交通などについて紹介する。
保育料
毎年4月に決まる保育料は年度途中に変えられないため、来年3月までは据え置き。1市4町の保育料にはかなりのばらつきがあり、来年4月以降は階層区分を統一した上で、料金設定の近い旧4町と旧山口市、二つの料金体系をとる。これは06年度から08年度までの経過措置で、その後3年間で統一する。
児童クラブ
就労などで昼間保護者がいない家庭の小学校低学年の児童に、放課後の居場所を提供する福祉事業。来年4月以降、運営主体や運営方法についてはこれまでと変わりないが、料金は一律1500円、市民税所得割非課税世帯は免除になる。ちなみに従来料金(月額)は、山口市2900円(おやつ代別)、小郡町無料(同)、秋穂町同、阿知須町2500円(おやつ代、傷害保険料別)、徳地町は2千円(同)。
国民健康保険
保険料(税)は医療費や財政状況によって各自治体でまちまち。山口市の賦課形態は「保険料」、賦課方式は「3方式」(所得割、均等割、平等割)、4町はそれぞれ「保険税」「4方式」(同、資産割)だったが、06年度からは山口市の制度に合わせて統一し、5年間で調整する。
ただし3年程度は、保険料上昇を緩和する措置として軽減制度を設ける。4町に関しては、3方式と4方式(旧制度)、二つの制度を使って出した金額の低い方を保険料に適用する。
介護保険
今年度中の保険料は現行のまま。来年度の国の制度改正(保険料の統一)に併せて、段階区分、保険料率、基準所得を一本化する。納期は国民健康保険と同一。
上下水道
水道使用料、下水道使用料のいずれも当面は現行通り。5年をめどに検討、随時調整し、最終的には一律にする。
公共下水道の新設時に当該下水管使用者が建設費の一部を負担する「受益者負担金」も同様だが、小郡区域を除く。これは、小郡町は負担金を徴収していなかった上、下水道普及率が100%に近く、残りのわずかな部分については旧制度の経過措置をとるため。
公共施設
不燃ごみの持ち込みは旧自治体の最終処分場に制限されるといった一部例外もあるが、基本的に新市内の公共施設の利用対象者は新市民。旧徳地町の人が旧秋穂町の施設を使うなど、居住地域にかかわらずどこでも利用できる。
料金や使用法、減免規定等については、新市移行後も当分の間は現行通りでいく。
コミバス 町営バス
現在、山口市は公共交通不便地域のモビリティ向上を目的とした「コミュニティバス」、阿知須町と徳地町が民間バスの廃止に伴う「町営バス」を運行。山口市が1乗車200円、阿知須町1乗車100円、徳地町は乗車距離による運賃と料金格差が出るが、地域ごとに今までの経緯や事情が異なることから、現行のまま新市へ引き継ぐ。なお、徳地町営バスに10月から加わる二つの新路線に関しては、1乗車100円の予定。いずれは運行エリア・路線の再編、利用料金などを検討し、市民の利便性に格差が生じないよう調整する。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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