2005年10月15日
スクリーンに映りませんか? 佐々部映画

11月2日、新山口駅で撮影 市川海老蔵主演 来秋公開
下関出身の佐々部清監督が手がける松竹映画「出口のない海」の撮影が、間もなく県内各地で始まる。映画の題材は、周南市大津島に発射基地のあった人間魚雷「回天」。11月2日にはJR新山口駅構内で撮影があり、「この映画は皆で作り上げていく作品」と話す佐々部監督は、当日のボランティアエキストラ総勢300人の参加を市民に呼びかけている。
「チルソクの夏」「四日間の奇蹟」、そして「カーテンコール」と、故郷・下関を舞台にした3部作に続く次回作「出口のない海」の原作は、映画「半落ち」でコンビを組んだ横山秀夫の同名小説。日本映画界の巨匠・山田洋次と、「うなぎ」でカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した冨川元文が脚本を担当する。主演は、今回が映画初出演となる歌舞伎俳優の市川海老蔵。共演は上野樹里、塩田瞬、伊勢谷友介、古手川裕子ら。今月20日ごろにクランクインし、来年秋の全国公開を目指す。
同映画は、太平洋戦争によって希望に満ちた未来を断ち切られた青年が、二度と帰れない壮絶な使命に向かいながらも最期の瞬間まで夢を捨てず、生きるとは何かを問い続ける感動作。主人公の元甲子園投手・並木浩二(市川)は大学進学後、肩を壊して野球を断念。学徒動員で出征した並木は、海の特攻兵器と呼ばれる「回天」搭乗を志願する。厳しい訓練、つかの間の休息、家族、恋人との別れ…。出撃が迫っても、彼は夢をあきらめなかった――。原作では光基地が舞台になっている。
同駅での撮影は11月2日(水)。出撃が決まり、一時帰宅していた主人公がSLに乗って戦地へと旅立つ、家族や恋人との最後の別れのシーンだ。見せ場となる大事な場面でもあり、「できる限り地元の人を起用したい」という佐々部監督の強い希望で、ホームに立つ見送りや乗客役を一般公募することになった。役柄は、男性客や駅員など(おおむね40歳以上の短髪の男性83人)、旅立つ軍人たち(20歳前後~30歳前後で短髪の男性10人)、学徒出陣の大学生(20歳前後で短髪の男性3人)、集団疎開や旅立つ軍人を見送る男の子(短髪もしくは坊主頭の小学4~6年生40人)、女性客(おおむね20歳以上の女性131人)、女子学生(20歳前後の女性20人)、集団疎開の女の子(三つ編みもしくはおかっぱ頭の小学4~6年生15人)。当日は夕方に集合し、翌朝午前5時ごろまで撮影を行う。応募はホームページ(http://www.navitown.com/deguchi/)または、専用の応募用紙に必要事項を記入の上、担当の中島さん(TEL090-1010-2795、083-922-7395、naka-kmt@c-able.ne.jp/)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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