2005年10月18日
山口からデニム文化発信

23日~30日 ファッションフェスタ
23日(日)から30日(日)まで、市中心商店街で「街じゅうデニムファッション&アート~青い森」が開かれる。これは、来年11月の国民文化祭・やまぐち2006「ファッションフェスティバルプレイベント」の一環。青いバルーンアートで飾られた商店街を舞台に、デニムをテーマにした作品展やワークショップなどが行われる。また、30日には山口情報芸術センターで、世界最大級のデニムコンテストが開かれ、山口発の新ブランド「匠山泊」も初披露される。
中心商店街が“青い森”に
世界からその品質の高さが認められている日本の「デニム」。山口県は、ブルーウェイやボブソン、ビッグジョンといったジーンズ工場の数が西日本一多いだけでなく、00年からは市内で世界最大級のデニムコンテストが開かれている。このような背景をもとに、県や市などは、来年の国民文化祭で同コンテストと連携し、デニムによる新しいファッション文化を山口から発信していこうと考えた。
「街じゅうデニム」の1週間は、デニム生地の巻かれた柱や各所に設置される青いバルーンアートで、中心商店街が“青い森”に見立てられる。ちまきや前や藤本呉服店、ブライダル北條とMr.YVEの階段には、県立大学および立修館高等専修学校の学生が制作したデニム作品が並ぶ。また、市民活動支援センター・さぽらんてでは、山口Tシャツデザインコンテストの入選作品や山口大学の学生による展示がある。
さらに、期間中は県立大学美術サークル「インナースペースラボ」のメンバーが、デニムをまとって“青の住人”になり、エリア内に出没。道行く人に商店街の歴史に関するクイズを出したり、動物や花の形をしたバルーンアートを作ってプレゼントする。なお、29日(土)正午からは、同呉服店横の空き地で、デニムをまとったDJやダンスチーム、バンドによるパフォーマンスもある。体験型のワークショップ「つくろうデニムでコサージュ」(参加無料)は、29日の午前11時、午後1時、3時からの3回、みずほ銀行前で行われる。
30日、世界最大級のデニムコンテスト
新ブランド「匠山泊」初披露も
最終日の30日は山口情報芸術センターで、世界最大級のデニムコンテスト「ジャパンファッションデザインコンテストin山口」が開かれる。同実行委員会主催、サンデー山口など後援。入場無料。
6回目を迎える今年は、社会人、大学生、専門学校生に加え、早期人材発掘を目指して新たに18歳未満の枠を設けた。当日は全国から応募のあった1227人中、一次審査を通過した100人が山口に集結。「デニム+自然的叙情」をテーマに、各自がデザイン・制作した服をモデルに着せショー形式で披露する。
また今回、山口発の新ブランド「匠山泊」が発表される。これは5年前にコンテストを始めた県繊維加工協同組合が、これまで発掘、育成してきたデザイナーの作品を世界に発信していくために立ち上げたブランド。「日本の材料(デニム)、繊細な技術、デザイナーという三つを合わせる、つまり山口に匠が集まって良いものを作るのが“匠山泊”」と、名付け親の岡部泰民実行委員長。
匠山泊第1弾は、日本を代表するデザイナーで、同組合が昨年設立した「ジャパンファッションデザイナーバンク」の顧問を務める板倉慶二氏が担当した。発表後は、世界を対象に取扱店を募集し、来年1月以降に数量限定で販売を開始。モデルチェンジやインターネット販売などはしないという。
岡部委員長は「今年から衣料品の貿易が自由化されたため、日本製品を世界に発信していくチャンスが広がった。“山口を日本のミラノにする”という大きな夢を、一歩一歩実現させていきたい」と力強く話す。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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