サンデー山口

　秋深まる中、各地域で毎年恒例となったイベントが開催される。旧町から受け継ぐ特色ある催しや、地元特産品の販売、日ごろの文化活動の発表などが行われる。
阿知須文化祭
　阿知須公民館一帯であす３日、「阿知須文化祭」「おげんきかん祭り」「きらら館まつり」が同時に行われる。
　公民館が会場の「阿知須文化祭」では、文化サークルの編み物や絵画作品などを展示する「生涯学習発表会」のほか、詩吟や大正琴の発表といった「芸能大会」があり、お茶席と合わせて楽しめる。
　「おげんきかん祭り」があるのは阿知須健康福祉センター。健康に関する講演に加え、石けんづくりや手話体験などの参加型イベントを用意。
　阿知須図書館の「きらら館まつり」では、童話作家・松田もとこさんによる講演「未来につなぐ絵本のおはなし」や、映画「嵐が丘」の上映がある。
おごおり文化祭
　小郡公民館一帯で３日、「小郡文化祭」「福祉まつり」「健康まつり」「消防まつり」が同時開催される。時間は午前10時から午後３時半まで。
　主会場の公民館では、きょう２日から３日にかけ、サークルや地域団体などが作品展示やバザー、舞踊などの多彩な舞台発表を実施。３日には「くいだおれ横丁」と題して、婦人会などが地元の食材を使ったバザーを開く。
　山口市社会福祉協議会小郡支部が中心となって開く「福祉まつり」では、さまざまな遊休品を安値で販売するオークションバザーが毎年好評。福祉団体によるステージ発表なども会場を盛り上げる。
　健康測定や介護相談、子ども向けイベントを中心に展開する「健康まつり」は、保健福祉センターで開催。参加すると景品がもらえるスタンプラリーもある。
　「消防まつり」の会場は文化資料館駐車場。はしご車や救急活動、「もし煙に包まれたら」など体験イベントを多数用意する。ほかに消防車の展示などがある。
あいお祭り
　５日（土）は前夜祭として、秋穂町商工会青年部が大海漁港で「あいお花火まつり」を開催。翌６日（日）に大海総合センターグラウンドで「あいお祭り」がある。
　晩秋の夜空を彩る「あいお花火まつり」は、今年で33回目を迎える。午後６時半の開始とともに３千発の花火が打ち上げられる。中でも新市誕生を記念しての仕掛け花火は見もの。商工会が中心になって開く、飲食バザーで沿道もにぎわう。
　６日の「あいお祭り」では、特設ステージでバンド演奏や、山口市の未来を占う「下駄飛ばし大会」などが行われ、「らんらんドーム」で秋穂中学校生徒の合唱がある。そのほかお楽しみ広場には、あいお鍋の振る舞い（５００食）やミニＳＬコーナーが登場する。
徳地フェスティバル
　６日に山村開発センターエリア内で開催。屋外ステージでは、大道芸やジャグリング、歌手の藤村圭による歌謡ショーなどイベントが盛りだくさん。スタンプラリー方式の抽選会に参加すると、特産品詰め合わせほか豪華な賞品が当たる。また、みそやわさびなど地元の農産物を扱ったバザーが並ぶ。
　同時に、来年の国民文化祭のプレイベント「里山文化祭」も隣接の文化ホールで催される。里山とは、近くに人が住み、自然と共生しながら暮らしに生かしてきた山のこと。日本の原風景ともいわれる。午後１時半からは「しものせき・竹アンサンブル」と地元の子どもたちで結成された「重源太鼓」による、竹楽器や和太鼓の演奏がある。木彫や竹細工の展示など里山文化の魅力に触れる。