2005年12月07日
西門前 "高齢者に優しい商店街"宣言

起業支援塾スタート 新規出店者を募集
市中心商店街の西の玄関口、西門前商店街が、来年のアーケード改修を機に新たな事業を始める。それは、高齢者の生活に主眼を置いた商店街の整備。「高齢者に優しい商店街」をコンセプトに新店舗を増やし、活性化につなげようというのだ。第1弾の仕掛けとして、今月10日から来年3月にかけて、西門前商店街への出店希望者を対象に「起業支援塾」を開催。商売のノウハウや実験営業の場を提供しながら、新規開業者を育成する。
郊外型大型店の進出で中心商店街が衰退する中、アーケード街の西端、西門前商店街でも空き店舗が目立つようになった。現在営業しているのは18店舗。建て替えが必要な二つの物件を合わせ5軒が空き店舗となっている。ただし、市の子育て支援施設「ほっとさろん・てとてと」の設置や周辺へのマンション建設が進み、最近は小さな子ども連れの若い客層も増えている。
さらなる活性化を願う本町商店街振興組合(藤井和幸理事長)は今年度、老朽化したアーケードの改修を決断。年度内に屋根を一新し、“明るい商店街”へのイメージチェンジを図ることにした。同時に、これまで各店が独自に目指してきたテーマ「高齢者に優しく、暮らしやすい便利な商店街」を全面に打ち出し、街の個性を最大限に生かす方法も模索。㈱街づくり山口のバックアップを得て、空き店舗の有効活用にも乗り出すこととなった。
まず取り組むのは、空き店舗に入居してもらう新規出店者の育成。商店街のコンセプトに合致した業種で出店を考えている人や、高齢者ビジネスの起業について学びたい人などを対象に、開業に必要な専門知識を提供する「起業支援塾」を設置。やる気のある人には実験的に店も持たせ、商売の可能性を探ってもらおうという試みだ。
「この辺りは市内でも特に高齢化率が高く、お客もおよそ4割がお年寄り。生鮮品、雑貨、衣料と、大抵の生活必需品がそろっている庶民的商店街は、地域になくてはならない存在でもある。高齢者や子どもに優しく、楽しんでもらえる商売を、共に目指しませんか」と藤井理事長。募集は10人で、受講料3千円。申し込みは9日(金)までに、山口商工会議所内㈱街づくり山口(TEL083-925-2300)へ。
研修日程は次の通り。
【10日】自信のある自分の生き方への挑戦【18日】高齢者ビジネスでの成功イメージ、起業を宣言する【1月7日】起業動機を目に見える形にする、成功するための協力者の探し方【15日】成功するための協力者の探し方、成功するための計画と管理の方法【27日】スタートダッシュの切り方【2月1日~3月15日】実験営業【2月23日】中間報告と今後の行動計画【3月17日】結果の検証とこれからの目標
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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