サンデー山口

　阿知須中学校が卓球、阿知須小学校がタグラグビーでそれぞれ、全国大会へのキップを手にした。阿知須中は、昨年12月に開催された第７回全国中学選抜卓球大会県予選において男子団体の部で優勝。一方阿知須小は、今月行われたサントリーカップ第２回全国小学生タグラグビー選手権大会中国ブロック大会で初優勝した。３月に開かれる全国での晴れ舞台に向け、合わせて21人の小・中学生は意欲を燃やしている。

阿知須中学校卓球部
地域の人交えた練習でレベルアップ
　全国大会出場は、２年ぶり２度目。大会に臨む２年生11人全員が、中学に入ってから卓球を始めた。「努力した分だけ必ずうまくなる」という西永裕監督の熱心な指導の下、休日返上で練習に励んできた結果、バランスのとれたチームに成長。「阿知須には国体選手やインターハイ選手が多く、彼らがコーチとして来てくれたり、大人のクラブ練習に参加させてくれたりと、地域の人の協力があったからこそここまで強くなれた」と西永監督。上手な相手の球を打つことが飛躍的なレベルアップにつながったのだという。
　県予選には17チームが出場。試合は４シングルス１ダブルスの３点先取法で行われた。同中は、予選リーグ、決勝リーグともに圧倒的な強さを見せつけ、全勝という好成績で優勝。３月下旬に高知県で行われる全国中学選抜卓球大会へのキップを手にした。山田裕太主将（14）は「小学校から卓球をやっている子が中心の川中中学校（下関市）に勝ち優勝できたことが、皆の自信につながった。全国では必ず決勝トーナメントに進出します」と力強く話す。
　西永監督は「みんなが普段通りの力を発揮すれば、好成績が残せるだろう。可能性を信じて頑張ってほしい」と選手たちにエールを送る。
　選手は次の皆さん。
　山田裕太▽西田勝▽堀江慧▽小山翔平▽中野考平▽山崎尚平▽篠原政樹▽木村聡志▽縄田逸平▽岸田聖矢▽前原翔太

阿知須小学校タグラグビーチーム
仲良く楽しく一生懸命
　タグラグビーとは、ラグビーの危険性を取り除いたニュースポーツ。ラグビーとの大きな違いは、１チーム５人で行う点と、腰に付けたタグをとるとタックルが成立し、タグをとられた側はボールを３歩以内で離さねばならない点にある。
　県大会が開かれる１カ月前の05年11月、阿知須小サッカースポーツ少年団に所属する６年生男子が中心となり、10人でチームを結成。「楽しく一生懸命」をモットーに、短い期間だったが、放課後や休み時間を使って試合形式の練習を繰り返した。
　県予選では、惜しくも準優勝に終わったが、先月行われた中国ブロック大会では守備がうまく機能したことに加え、足の速い橋本裕太くん（12）、澤田航介くん（11）、蔵岡佑人くん（12）がトライを連発。県勢同士の決勝戦で辛くも勝利し、３月初旬に東京で行われる全国大会出場を決めた。主将の橋本くんは「まさか勝てると思わなかったので、とてもうれしい。全国大会でも、みんなの力を合わせて頑張りたい」と意気込み、大庭紀之監督は「勝ち負けよりも、子どもたちが一つの目標に向かって一生懸命になることに価値がある。全国大会では、思いっきり楽しんでプレーしてほしい」と話している。　選手は次の皆さん。
　橋本裕太▽澤田航介▽蔵岡佑人▽河村翼▽徳永明将▽川上大輔▽田辺正薫▽山本晃弘▽鵜飼佑基▽上戸大輝