2006年02月10日
大谷晋二郎さん 第34代AWA世界ヘビー級王者に

山口市出身のプロレスラー 活動の幅広げる
山口市出身のプロレスラー・大谷晋二郎さん(33)が、活動の幅を広げている。05年1月に団体「ゼロワン・マックス」の代表に就任。1月22日には、AWA世界ヘビー級の第34代王座にも就いた。
大谷さんは、アニマル浜口ジムを経て、92年に新日本プロレスに入門。95年にはジュニア7冠王者になるなど、ジュニアヘビー級のトップ選手として活躍した。00年にヘビー級に転向し、01年には故橋本真也さんらとともに団体「ゼロワン」を旗揚げ。〝世界一熱い男”として「火祭り」リーグ戦で優勝したり、タッグチーム「炎武連夢」の活躍などを通じ、ファンを魅了した。
04年11月、エースだった橋本さんが同団体を退団。翌05年1月に、残った選手でゼロワン・マックスを立ち上げ、大谷さんが代表に就任した。以来、マット上ではエースプロレスラーとして、会場以外では団体代表として、目まぐるしい日々を過ごしている。
プロレス人気は、かつての力道山、馬場、猪木の時代とは違い落ち込んでいる。K-1やPRIDEといった真剣勝負が話題を集める一方で、テレビ中継も深夜枠に移行するなど、ファン以外がプロレスのことを見聞きする機会は、ほとんどない。そんな時代だからこそ、大谷さんはプロレス人気の復活を願い、活動の幅を広げている。他団体のマットにも積極的に参戦。インディーと呼ばれる小さな団体から、全日本プロレス、ノアといった〝メジャー”団体。そして古巣・新日本プロレスにも、退団以来初めて、1月4日の東京ドーム大会で上った。また、格闘技色を薄くし、エンターテインメントを前面に押し出した興業「ハッスル」にも「ハッスルあちち」のリングネームで参戦。お笑いタレントのレイザーラモンHGとタッグを組んだり、江頭2:50と共演したりもしている。
1月22日には、AWA世界ヘビー級のタイトルを、スティーブ・コリノから奪取、第34代王座に就いた。日本人としては、故ジャンボ鶴田さんらに続く4人目の快挙だ。
高校時代以来の親友、本廣哲さん(鉄板焼き哲)は「昔はプロになれるかどうかもわからなかった彼が、ここまでのことをやるなんて、素直に感心している。同じ経営者として、今後も互いにエールを交換しながら、頑張っていきたい」と話し、父の裕明さん(英語学院 中央セミナー学院長)は「今後は若手育成にも力を入れ、ゼロワン・マックスをプロレス界ナンバーワンの団体に育て上げてほしい」と期待を寄せる。
5月25日には、やまぐちリフレッシュ・パークにおいて凱旋試合も予定されている。大谷さんは「2月、3月に行う防衛戦で必ず勝ち、故郷・山口にベルトを持って帰りたい」と意欲を見せている。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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