サンデー山口

県鴻城高校卒・松永静香さん　日本代表に選抜

　きょう１日に山口県鴻城高校を卒業したばかりの松永静香さん（18）が、３日（金）からスウェーデンで開催される「２００６クリッパン女子国際レスリング大会」に出場する。全日本女子レスリング連盟から、海外遠征チームの日本代表メンバーに選ばれた松永さんは「国際大会に出ることは子どものころからの夢だった。外国人選手と対戦するのが楽しみ」と笑顔で話す。


　小学３年生の時にレスリングを始めた松永さんは、県鴻城高校レスリング部初の女子部員。県内でも高校の部活に女子レスリングを取り入れているのは同校だけで、３年間男子に混じって厳しい練習に耐えてきた。「何度も挫折しそうになったけど、友達や両親、監督に支えられ続けることができた」と松永さん。１年前、東京で開かれた全国大会「クイーンズカップ」カデットの部で２位という好成績を収めたことが評価され、今回55㌔級の代表選手に選ばれた。
　遠征チームのメンバーは、松永さんを含めた21人。現地では、大会への参加のほか、外国人選手を交えた強化合宿も予定されている。
　４月から、福岡にあるスポーツトレーナーの専門学校に進学する松永さんは「これが３年間の集大成。誰でも経験できることではないので、積極的に他選手との交流を深めたい」といい、３年間指導に当たってきた平川辰儀監督は「言葉や食事、文化などが全く違う異国での経験はとても貴重なものになるだろう。練習方法や技術など、たくさんのことを吸収して将来につなげてほしい」とエールを送る。