サンデー山口

05年度県子ども会連合会表彰「指導者・育成者」部門で、県下8人中市内からは1人、宮成さんが表彰された。
　2男5女の母であると同時に、長年にわたって地域の子ども育成活動に貢献。04年度からは子どもの居場所づくり事業として、「時間・空間・仲間」の“三つの空間”を提供する遊びと交流の広場「ぶちええ広場」を、毎週土曜日に朝田神社で開設している。
　「人として、心豊かに育って欲しい」という願いを胸に、地域の子どもたちを温かく見守る宮成さん。子ども会活動においても、人為的な受け皿ではなく、子どもが主体的に考え、行動できる環境づくりに力を注ぐ。「今の社会は大人も含め、道徳や感謝の心に欠ける。不自由、不足、不便、三つの「不」が足りない。元来人間は、足りないものに耐え、それを克服する力は持っているが、有りすぎには耐えられない。必要以上の便利さは人を堕落させる」とも。おもちゃや遊具が無くても、子どもはさまざまな遊びを生み出す能力を持っているという考えに立ち、知恵を絞ったり、喜びを皆で分かち合うことの楽しさを伝えようとしている。「生きるための基礎能力は、子ども時代に身につけなければ」と話す。

朝田神社・宮成恵臣宮司の夫人。母子保健推進委員、大歳地区子ども会育成連絡協議会会長、くすの木母親クラブの会長などを務める。55歳。