アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 69人

店長情報 トップページ
店長情報

2006年04月16日

闘鶏踊り雄々しく 玉川地区住民が練習中 

闘鶏踊り雄々しく 玉川地区住民が練習中 

阿知須 江戸時代からの伝統脈々 「孫の代まで伝えたい」

 「ドン、ドン、カッカッ」「もうせんやー」。勇壮な太鼓にかけ声が加わる。鶏の冠をかぶった男たちがダイナミックに舞い始めた。阿知須の野口地区公民館。地元住民の有志でつくる玉川闘鶏踊り保存会の男衆が、29日(祝)午後1時から井関・野口・杖川、3地区の氏神である地元厳島神社例祭で奉納する「玉川地区闘鶏踊り」の練習に励んでいる。

 「闘鶏踊り」は、阿知須の玉川地区に、江戸時代から伝わる民俗芸能。由来は定かではないが、昔この地域で流行った牛馬の疫病を鎮めるために踊られたのが始まりだと言われている。以前は念仏踊りや腰輪踊りと呼んでいたが、1926(大正15)年、昭和天皇が皇太子時代に山口県へ行啓された際、舞を見て「闘鶏のようだ」と言われてから現在の名前になったという。昭和初期に踊りは一時途絶えたが、60年代に復活。以降3地区の住民が毎年交代で、4月29日の厳島神社例祭で五穀豊穣や家内安全などを祈願し踊っていた。しかし、少子化の影響で近年踊り子が減少してきたことから、10年前に同地区約120世帯の住民が保存会を結成。「昭和天皇から命名された地区の伝統文化を守り続けよう」と、男性有志らが中心となり今日まで踊りを継承している。
 腰輪踊りは、県内各地で踊られているが、玉川地区のものは、動作が大きくダイナミックな踊り方が特長。鶏冠をかぶり胸に太鼓、腰に竹で作った腰輪をつけた「先導」と「後導」が、体を激しく動かしながら太鼓をたたき、鶏のけんかを表現。それに加え、うちわで踊りをリードする行司役の「うちわ使い」と、百人一首の文字が書かれた短冊付きのササ竹を上下に振る「柳振り」の4人が右回りに回りながら、鶏の威嚇シーンからクライマックスの闘い、そして静かに引き分けて終わる様子を、約30分間13パターンの踊りで披露。その周りを、腰輪をつけた子どもたちが鐘を打ち鳴らしながらはやし立てる。
 踊り子は、30歳代から50歳代の男性20人が中心。60歳代、70歳代の先輩からアドバイスを受け、4月から毎週3日、夜公民館に集まって本番さながらの練習を行っている。19歳から踊っているという水本保さん(72)は「闘鶏踊りは型がないから難しいし、奥が深い。体全体を使っていかに大きく見せるか、細かい動きにもこだわってやっている」と力強く語る。
 仕事を終えてから行う練習は決して楽ではない。しかし、保存会の松本浩次会長(52)は「この踊りは玉川地区の自慢。皆自分たちの代で途絶えさせるわけにはいかないと頑張っている。29日の本番当日は、迫力ある演舞を子や孫の世代に見せてやりたい」と誇らしげに話す。


同じカテゴリー(ニュース)の記事画像
7月28日・8月 懐かしい顔ぶれとの再会を 市内各高校 同窓会案内
7月27日 山口祇園祭「御還幸」 女神輿も登場
7月27日、28日 子ども向け科学教室も 太陽光発電と蓄電池のイベント開催
明治維新鴻業の発祥地、山口 今年は大村益次郎遭難から150年(185)大村益次郎
山口メセナ倶楽部 メセナ大賞は山口萩焼作家協会に
7月13日 「山頭火」を堪能しながら夕涼み 金光酒造で「ヒヤガーデン」
同じカテゴリー(ニュース)の記事
 7月28日・8月 懐かしい顔ぶれとの再会を 市内各高校 同窓会案内 (2019-07-27 00:00)
 7月27日 山口祇園祭「御還幸」 女神輿も登場 (2019-07-27 00:00)
 8月18日まで 「香月泰男のシベリア・シリーズ」展 山口県立美術館で (2019-07-27 00:00)
 7月27日、28日 子ども向け科学教室も 太陽光発電と蓄電池のイベント開催 (2019-07-27 00:00)
 8月31日まで あなたもオリンピックに参加できる! 山口県聖火ランナー募集中 (2019-07-27 00:00)
 【1行記事】 (2019-07-27 00:00)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。