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2006年05月12日

山口書房が閉店 「本をもらって下さい」 

山口書房が閉店 「本をもらって下さい」 

できれば誰かの手に…

 「うちの本をもらってくれませんか」――。山口駅通りで18年間、古本屋「山口書房」を営んできた畑中ツヤ子さん(72)が、閉店を前に本のもらい手を探している。先月から売り尽くしセールなども行ってきたが、店内にはまだ約5万冊の書籍類が。本を愛してやまない畑中さんは「捨てるのは簡単だけど、私にとってはどの本も大事。1冊でも多く、必要としてくれる人の手元に届けたい」と話す。学校や幼稚園、公民館といった施設などへは、棚などの備品も含め、希望するだけ無料で提供するという。


 ごく普通の主婦だった畑中さんは、本好きが高じて55歳の時に、山口駅通りに古本屋を開店。以来18年間、一人で店を切り盛りしてきた。借りている店舗は4階建て、一つの階が15坪ほどの建物。4階までぎっしりと本が詰め込まれた店内には、マンガ、同人誌、小説、参考書、専門誌、写真集、雑誌、絵本、児童書にいたるまで、ありとあらゆるジャンルの書籍約5万冊がひしめいている。持ち込まれた本はどんなものでも、すべて快く引き取ってきたからだ。
 「物がなかった時代はね、どんなに本が読みたくても簡単には手に入らなかった。子ども時分には学校図書を全部読みあさったのよ。今はお金さえ出せばなんでも買えるけれど、私にとってはどの本も貴重なもの」と語る畑中さん。諸事情でやむなく店をたたまなければならなくなったが、本を処分するにしても「捨てる」という行為だけはどうしても避けたかった。当初は「無料で差し上げます」と呼びかけたが、タダだと気兼されるのか引き取り手が少なく、先月からは売価の1~3割程度の値段で本を販売している。
 全部とは言わないまでも、できる限り本の新たな持ち主を見つけたいと願う畑中さん。「希望があれば本棚などの備品も譲ります。学校や幼稚園など、ある程度まとめて本を引き取ってくれるところがあれば助かります」とも。自身の趣味で集めた俳句や短歌の希少な冊子も、好きな人には無料で譲るという。
 問い合わせは山口書房(TEL083-928-7331)へ。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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