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2006年05月13日

よみがえった「裏彩色」の傑作

よみがえった「裏彩色」の傑作

「親鸞聖人御絵伝」
 小郡下郷の信光寺(河野藤丸住職)にある「親鸞聖人御絵伝」が「裏彩色」と呼ばれる技法で描かれたものと分かり、住職や門信徒の人たちを驚かせている。「御絵伝」とは親鸞の生涯を描いた四幅の掛け軸のこと。多くの真宗寺院に所蔵されているが、ここまで見事なものは珍しいという。

 同寺の「御絵伝」は1672年に本山西本願寺より拝領。描かれてから少なくとも300年が経過しており、シミによる汚れや横折れが目立つようになっていた。代々寺に伝わってきた大切な絵のため、河野住職は修復を京都の光影堂へ依頼した。国宝級文化財の修復で多くの実績を残す同社は、特殊な技法を一目で見抜き、そこで初めて「裏彩色」によるものと判明。その後、京都国立博物館の文化財修復事務所に持ち込まれ、日本最高の技術を用いて作業が進められた。その精密さから、完了に至るまで1年9カ月の時間と、修復費用として、およそ900万円の浄財が充てられた。
 「裏彩色」とは絹地に描いた絵に対して、表から彩色をするだけでなく、裏側からも彩色や金箔を張り付ける技法のことで、鎌倉時代から江戸時代中期にかけて用いられた。日本史の教材で、人物資料として掲載されることが多い源頼朝の肖像画は、この技法による代表的な作品。同寺の「御絵伝」は作者については不明ながら、色の濃淡や立体感が見事に表現されており、絵の背景に描かれた建物、着物の装飾をはじめ、火葬の場面で炎が燃え上がる様子までもが緻密に描かれている。仏教美術に詳しい山口県立美術館の岩井共二学芸員は「細部までしっかりと作り込まれたすばらしい作品。これほどのものは県内でも記憶にない」と話している。

20日に特別公開
 通常、「御絵伝」は毎年1月に行われる「後正忌報恩講法要」で1年に1回だけ公開されているが、今回は修復が完了したことを受けて、20日(土)午後1時半から行われる「宗祖降誕会法要」の際に同寺本堂にて特別公開される。河野住職は「描かれている人の表情も一人ひとり細かく表現され、間近で見るほどに見事さが伝わる。この機会に、より多くの人に見てもらいたい」と話す。なお、今回の法要は親鸞の誕生を祝うもので、宗派にかかわらず一般の人でも参詣できる。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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