サンデー山口

「住民同士の交流を盛んに」７月から試験的に実施

　このほど「名田島コミュニティクラブ設立準備委員会」（河村光範委員長）が発足した。08年４月のクラブ設立を目指し、７月から試験的にニュースポーツ教室やヨガ教室などを実施する。委員会メンバーは「住民同士の交流を活性化させたい」と意気込んでいる。

　「コミュニティスポーツクラブ（コミスポ）」とは、小中学校や公民館などを会場として、住民に気軽に各種スポーツや文化活動を楽しんでもらおうというもので、全国的に取り組みが進んでいる。山口市内では、98年度に鋳銭司、佐山の両地区で発足。03年度に二島でも始まり、住民同士の交流や健康づくりの場として定着してきている。
　同準備委員会のメンバーは、30～40歳代の住民10人。名田島でも近年、住民同士のつながりが希薄化していることに危機感を感じ、この試みに着目した。メンバーは「昔はソフト大会や田園マラソンなど、地区の行事がたくさんあり、子どもからお年寄りまでみんな顔見知りだった。最近は、このような行事も無くなり、子どもの数も減ったため住民の結びつきが薄れてきた」と言い、クラブを地域コミュニティーの核にしようと考えている。
　委員会では、７月からソフトペタンクやグラウンドゴルフといった「ニュースポーツ教室」、社会人を対象とした「サッカー教室」「ヨガ教室」などをそれぞれ週１回開催（参加費各１００円程度）。年に数回は県外への小旅行も行い、参加者の声を取り入れながら２年間かけて名田島なりのメニューを考えていく。委員会発足に先駆けて、５月に住民参加の「宮島バスツアー研修」を行ったメンバーは、小学生から70歳代まで多くの人が参加してくれたことに手応えを感じている。
　河村委員長は「クラブが地域住民の交流の場になるとともに、高齢化率が高い名田島で健康づくりへの意識を高めたい」と力を込める。
　なお、７月から行う教室は地区外の人も参加可能。問い合わせは、名田島公民館（TEL083-972-6720）へ。