2006年07月15日
山大 留学生が学内に喫茶店

日替わりで語学を楽しむ会も
山口大学大学会館1階に、留学生らが自主運営する喫茶店「カフェユーサー」がオープンしてもうすぐ2カ月。日替わりで中国語や韓国語を使った茶話会なども行っておりリピーターは増えてきたものの、まだ認知度が低く、1日平均10人程度しか利用していない。中国人留学生でマスターの斉艦さん(29)は「〝おいしいコーヒーを飲みながら国際交流ができる場〟としてもっと多くの人に知ってもらい、気軽に遊びに来て欲しい」と呼びかけている。
中市町のちまきや(TEL083-922-0088)は1 同会館1階はもともと、市内のホテルが喫茶店などを経営していたが、撤退。その後は、大学が留学生学友会に活動の場として無償で提供しているが、あまり使われていなかった。
萩国際大学を卒業し、今年の4月同大大学院に入学した斉さんは、「この場を利用しないのはもったいない」と、萩時代にコーヒーの勉強をしていた経験を生かし、喫茶店として活用することに。しかも、ただの喫茶店ではなく、異文化交流ができる場になればと、月曜は英語、水曜は中国語、木曜は韓国語、金曜は英語の映画上映会と、日替わりで各国の留学生を呼んで、語学や異文化を楽しむ会なども開いている。
店の広さは約30平方㍍で、カウンターとテーブルの計20席。現在、留学生6人が交代でスタッフをしている。メニューは、ガスが使えないため、コーヒーをはじめ、フィリピンから輸入したパイナップルやマンゴーの100%ジュース、中国茶、高級ジャスミン茶、〝中国デザート〟などだ。コーヒー(180円~)に関しては、ブレンド、ブラジル、グァテマラ、コロンビア、アンデスマウンテンの5種類を本格的に豆からひいてサイホンで入れるなど、味には特にこだわっている。
2回目の来店という高山友恵さん(21)は「大学の周りにカフェが少ないので、学内にすてきな喫茶店ができてうれしい。しかもこの値段で、こんなに香りが良くておいしいコーヒーが飲めるなんて幸せ」と喜んでおり、オーストラリアの留学生と英会話を楽しんでいた清杉孝司さん(27)は「英語を学校で習うだけではなく、実際に使える場ができてありがたい」と話していた。
なお、店内の一角にはチャイナドレスやチマチョゴリ、アオザイなど各国の民族衣装をはじめ、中国の飾りや扇子といった民芸品などの展示コーナーも設けている。
大学会館は学部棟から少し離れているため、喫茶店のことを知らない人はまだ多いが、斉さんは「一度来てもらえれば、必ずまた来たくなりますよ」と自信をみせ、「学生だけでなく、一般の人にも気軽に足を運んでもらい、交流の輪を広げたい」と意気込んでいる。
営業時間は平日の午前10時から午後7時半。問い合わせは斉さん(TEL080-3873-6408)へ。
県大には期間限定カフェ 次回は19日(水)に開店
山口県立大学では、給食経営管理研究室(神田知子講師)4年の木村朋子さん、坂本涼香さん、田村ひとみさんの3人が、卒業研究として食堂の一角に6月末から定期的にカフェを設置。
「栄養士の経営管理」「学生の健康意識向上」をテーマに、主に宮野の農家で栽培された野菜を使用し、仕入れに応じて栄養のバランスを考えた料理を提供している。飲み物付きで250円。
次回の開店は、19日(水)午後2時から4時半まで。夏休みを挟んで後期も営業予定だ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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