2006年08月16日
第12回山口・公州ジュニア交流隊

市内中学生24人が韓国でホームステイ 自らが考えた演劇も公演
このほど、山口市内の中学生24人が、市と姉妹都市縁組を結んでいる韓国・公州市を訪問。4日間現地でさまざまな体験をし、一回り大きくなって帰ってきた。
一行は山口青年会議所(西隆之理事長、以下JC)が主催する「第12回山口・公州ジュニア交流隊」に参加した、市内の中学1~3年生の男女各12人。この事業は、同JCが韓国・公州JCと姉妹縁組を結んだ95年にスタート。以降毎年、相互に行き来しており、今年は山口市の子どもたちが公州市の子どもたちの家にホームステイした。
5月以降、合宿を含む6度の研修を重ねてきた彼らは、関釜フェリーを利用して、4日に釜山に上陸。チャガルチ市場を観光した後、高速道路に乗り、休憩・昼食をとりながら、約5時間をかけて公州市に入った。
公州市役所での歓迎式では、ステイ先の子どもたちと初めて対面。そこでは、山口で練習を積み重ねた「mirai」という劇を上演した。
これは、公州の人たちを喜ばせるには何をしたらよいか、彼らで話し合い、考えた出し物で、台本や劇中に登場する巨大な絵等、すべて彼らが制作した。ストーリーは、韓国旅行に訪れた日本人女性の息子が、韓国人ガイドの娘と仲良くなり、日本と韓国との距離感が少しでも近づくようにと、その友人をも巻き込んで巨大な絵を描くという内容。劇の最後には「両国の未来をつくるのは自分たちの世代だ」との思いを込めて「明日があるさ」の替え歌をメンバー全員で合唱した。
その後、研修所に移動し、夜には仮面づくりとキャンプファイアーを、翌日はキムチづくりや仮面の彩色、水泳などを、公州の子どもたちと共に楽しんだ。
午後7時半に公州文化会館に移動。ステイ先の家族も集まったその会場では、チームごとにステージでダンスを演じたり、公州の中学生たちによる伝統芸能サムルノリを鑑賞。さらに、公州側のリクエストによって、当初の予定にはなかった「mirai」を再演、会場からは大喝采を浴びた。
そして、それぞれの家族に分かれ、2泊のホームステイに。各家庭では、料理を一緒に作ったり、古墳や博物館を訪ねたり、ステイ先の子の部活動に共に参加したり、買い物に出かけたりと、さまざまな過ごし方をした。
最終日の7日は、午前10時から公州市教育庁でお別れ式。終了後、バスに乗り込む直前には、抱き合って泣き合うペアも数多く見られた。出発の際、感謝の気持ちを込めて、日本で練習してきた韓国曲「ブルースカイ」を韓国語で合唱。そうして公州市に別れを告げ、仁川空港から飛行機で無事日本に戻ってきた。
深夜11時に帰山した彼らは、口々に「楽しかった」「チェゴジ(最高)」など感想を述べた。今年の同事業は、26日(土)に山口市役所で開催される「卒業式」で終了となる。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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