サンデー山口

秋穂大海の鮮魚直売所
　秋穂東の県漁業協同組合大海支店に隣接する同支店鮮魚直売所で、先頭になって働く女性は、今年80歳を迎えた同支店女性部部長の山本トヨ子さんだ。魚をさばいたり、商品をならべたりする手際の良さは、その年齢を感じさせない。

　約20年前に直売所が同部に任されるようになってから、日曜祝日の休業日以外はほとんど毎日、朝のセリから販売までこなしてきた。10年来の常連客が多く、にぎやかなやりとりが続く。魚をさばくことに不慣れな若い人が来れば、そこはちょっとした調理教室に早変わり、コツを教える。
　山本さんの元気の秘けつは、「好き嫌いなく何でもおいしく食べられること」と「婦人部の仲間と行く旅行」。旅行に行けると思えば、仕事の苦労など吹き飛ぶそうだ。秋には、鳥取大山の紅葉めぐりが決まっている。山本さんは「仲間内で旅行に誘い合う時には『最後でぇ』が合い言葉。何回最後と言ったか忘れたけどね」と笑って話す。また「魚も心も鮮度が一番大切。大海の魚市場が続く限り続けたい」と元気いっぱいだ。
　なお同直売所は、平日の午前７時半ごろ（セリ終了後）から魚が売り切れる11時ごろまで営業。