サンデー山口

模擬戦闘訓練や史料館開放

　「陸上自衛隊山口駐屯地創設51周年記念行事」が、29日（日）に上宇野令の陸上自衛隊山口駐屯地（末廣治之司令）で行われる。観閲行進や模擬戦闘訓練、戦車試乗、音楽演奏などを通して自衛隊の活動を紹介する。

　記念行事は、午前10時（開門は８時半）から。観閲式後に行われる観閲行進では、戦車や指揮通信車、高機動車、装甲車両など全60車両が登場。隊員３５０人のパレードに加え、航空自衛隊防府北基地の練習用ヘリＵＨ－１、海上自衛隊小月基地の練習機Ｔ５など、航空機９機が祝賀飛行を行う。続いて、国民文化祭のフィナーレにも出演する駐屯地太鼓部「山口維新太鼓」と「巨大ちょうちんみこし」が共演し、会場を盛り上げる。
　毎年注目されているメーンの模擬戦闘訓練は11時から。戦車や火砲、偵察バイクを使った迫力満点の訓練が目の前で繰り広げられる。午後０時半には、装備品展示やジープ・高機動車体験試乗、１時からは、10年ぶりに復活する「戦車試乗」（先着50人、午前９時に配布する整理券が必要）が始まる。
　第13音楽隊と山口駐屯地音楽隊、市民有志による恒例の「野外合同演奏会」も１時にスタート。「インザムード」「日本の詩情」などの演奏に加え、今年はより市民参加型にしようと、来場者数人に指揮棒を振ってもらうというユニークな企画も考えている。
　このほか、日本に７本しかない元帥刀のうち、寺内正毅・寿一親子の２本を所蔵する史料館「防長尚武館」を無料開放。駐屯地の歴史がわかるパネル展示や隊員が制作した陶芸作品などの作品展示、うどんや焼き鳥の販売コーナーも設置する。
　北村善海広報班長は「一般の人の生活に貢献する自衛隊の活動を、この機会に理解してもらいたい」と話している。
　当日の駐車場は護国神社南側の自衛隊訓練場。台数に限りがあるため、公共交通機関での来場を呼びかけている。