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2006年10月27日

山口情報芸術センター前 90人のクラフト作家が集結

山口情報芸術センター前 90人のクラフト作家が集結

約1万点の工芸作品ずらり
「ゆっくりアートの世界楽しんで」

 あす28日と29日(日)の2日間、中園町の山口情報芸術センター前にある中央公園が、県内外から集まる90人の工芸作家によって、大きな“芸術空間”へと姿を変える。陶芸、木工、ガラス、金属など、各作家が1人25平方㍍の空間を利用して、作品を演出・発表するという西日本最大規模のクラフトフェア「山口アーツ&クラフツ」だ。この催しを初めて企画した同会実行委員長・伊藤慎一さん(38、大内御堀)は「ピクニック感覚で来て、ゆっくりとアートの世界を満喫してほしい」と話している。

 昨年5月、日本で最も歴史のある長野県松本市の「クラフトフェアまつもと」を訪れた伊藤さんと妻の美穂さん(28)は、その規模とアート性の高さに感動。「作品が木に飾ってあったり、ガラスで作った迷路の中に展示してあったり…。青空の下の自由な空間で、作家さん同士も交流し合い、感性を高め合っているようだった」と伊藤さん。2人は「西日本にも、こんなイベントがあれば」と、すぐに地元・山口に帰って友人に相談。8月、趣旨に賛同する7人の若手作家らで実行委員会を立ち上げ、クラフトフェア実現に向けて本格的に準備を開始した。コンセプトを「まず来場者に会場をぶらりと“見て”もらい、次にじっくり“観て”、最後に作家に“魅せられて”ほしい」という思いから「見る・観る・魅せる」に決定。月に一回定例会を開き、内容や日程・場所決め、チラシ作りなどに力を入れた。「一番大変だったのは、出展者集め。野外というと、フリマや物がごちゃごちゃ並んだ市などを思い浮かべる人が多いが、クラフトフェアは、作家一人ひとりが作品を使ってその空間を演出するという芸術的要素が加わったもの。最初は、趣旨がうまく伝わらずなかなか人が集まらなかった」と振り返る。しかし、どうしても成功させたいという強い思いで、皆で手分けをしながら電話をかけ、友人に作家を紹介してもらったりしながら締め切り間際まで頑張ったところ、最終的に90人もの人が賛同してくれた。
 当日は、県内の30人を含め、北は秋田県から南は熊本県まで全国各地から集まった90人の若手作家たちが、自慢の作品を披露。ガラスや木工、陶芸、皮、金属、アクセサリー、染め物など約1万点の個性豊かな作品を展示・販売する。なお、両日とも午前11時からは、会場にオープンカフェも設置される。
 伊藤さんは「直接作家さんに触れ合ういい機会なので、気軽に来てほしい。来年以降も規模を拡大し、いずれは山口から中・四国、九州に“クラフト文化”を発信していきたい」と話している。
 時間は、28日が午前10時から午後5時、29日が午前9時から午後4時で、駐車場は湯田小学校(土曜日のみ勤労者福祉会館も利用可)。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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