サンデー山口

１００円の応援券販売中
　市民の公益的な活動をサポートしている市民活動支援センター・さぽらんて（083-901-1166）は、23日（祝）午前10時から中心商店街で「ドネーションパーティー」を開催する。ドネーション（寄附金）で活動団体を支える仕組みの確立を目指し、３年前から毎年この時期に開いている催し。今年は八つのエントリー団体が、個々の取り組みをＰＲしながら協力を呼びかける。なお、寄附金に代わる１枚１００円の応援券は同センターで販売されている。

　ドネーションパーティーは、ＮＰＯ（特定非営利組織）や市民活動団体を民間の資金で支えるという、アメリカで始まった寄附システムの一つ。公益的な各団体の活動は、市民生活の向上や地域問題解決の一助になっているものの、資金不足や市民の協力の得られる場が限られるといった課題も抱えている。このような背景から生まれた寄附システムは、団体の活動促進や責任を持って社会にサービス提供できる組織への育成につながり、寄附を行う側の市民や企業にとっては、地域貢献活動を支援する手軽で有効な手段となるなど、多くのメリットを生む。
　今月から同センターで販売している応援券は、１枚１００円（当日販売有り）。券はドネーションパーティーに持参して、活動紹介やＰＲを行う８団体の中から共感する活動に投票。得票数に応じた金額が各団体に寄附されるという仕組みだ。なお、当日参加ができない人も、イベント広報誌の情報などをもとに、同センターに置いてある投票箱へ事前投票することができる。

ゲストトークや楽しいイベントも
　今年のドネーションパーティーはこれまでと趣向を変え、午前と午後で会場を分けて展開。午前は道場門前のそごう２階「もよおし場」の畳の上で、エントリーしている８団体とその他の市民活動８団体が、オリジナルポスターなどを使って取り組みを紹介。午前11時からはスペシャルゲストトーク「新しい公に向けて」と題し、全国で活躍するえひめＮＰＯセンターの菊池修代表理事が、ＮＰＯ活動に関する話を軽快な語り口で分かりやすく話す。また、会場にはドリンクコーナーやイス席を設けるほか、昼にはカレーライス（１００食限定、５００円）をチャリティー販売する。
　午後の会場は米屋町のみずほ銀行前イベント広場。韓国の伝統芸能・サムルノリのオープニングに続き、エントリー団体の活動紹介、ＣＭ放映、手話歌のステージ発表を行う。午後２時半からは、中心商店街から提供された商品が当たるビンゴゲームを開催。カードは応援券の半券との引き替えで入手できる。イベントを締めくくる寄附金の結果発表は午後３時半から。
　「市民活動に興味はあるものの忙しくて活動できない、まちを元気にしたいという人など、多くの皆さんの参加をお待ちしています」と同センター。今年のエントリー団体は次の通り。
　肉球生活向上委員会Ｗｉｔｈ　Ｗａｎ▽アムネスティ山口▽山口日露交流クラブ▽ＮＰＯ法人・ひつじの会▽栄養士ネットワークぽこぽこ▽ＮＰＯ法人・ヒューマンスペースきらきら銀魚▽ゆびの会▽ＮＰＯ法人・フリースクールＡＵＣ