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2006年12月09日

13年に一度の神楽披露 徳地鯖河内上角で後継者不足乗り越え

13年に一度の神楽披露 徳地鯖河内上角で後継者不足乗り越え

「300年の歴史つなぎとめたい」
神殿で昔ながらの神舞

 全29世帯、約70人が暮らす徳地鯖河内上角は、周南市鹿野と隣接する標高約350㍍の山あいの地区。人口の6割近くが65歳以上の高齢者で、高校生以下の子どもはわずか5人――。この高齢化が急速に進む地区であす10日、後継者不足を乗り越え、地元有志らが13年に一度の神楽を氏神などに奉納する。

 上角地区の神楽は、300年ほど前にこの地で疫病がはやった時に神に祈願し、そのお礼として始まったとされている。13年に一度、大江氏という豪族の屋敷跡地に特別に神殿を作り、そこで舞うという珍しいものだ。以前は他の地区の祭りに呼ばれていくほど盛んだったというが、近年は高齢化に伴う後継者不足で、今回も2、3年前からやるかやめるかの相談を進めてきた。それでも地区の人たちの続けたいという思いは強く「神楽は上角の誇り。たとえ少人数でも伝統を守ろう」と、実施することを決めた。
 舞い手は、子どものころから神楽を継承している大林素行さん(78)と岡本修さん(79)、岡本さんの息子の勝則さん(49)と孫の勇輝くん(18)、林知宏くん(17)と弟の大貴くん(14)の6人。10月下旬から、大林さんと岡本修さんの指導の下、地区の集会所に集まって特訓を積んできた。学校教員の勝則さんは「忙しいため最初は出られないと断っていたが、住民の強い思いを感じ、舞うことを決めた。毎日夜の10時過ぎまで練習に付き合ってくれた地区の人たちに感謝している」と言い、地区唯一の中学生・大貴くんは「上角にこんな伝統行事があることを初めて知った。自分にできることはがんばりたい」と笑顔で話す。
 当日は、午前中に湯立神事などの清めの神事を行い、河内社、氏社、黄幡社の3社から、集会所前に作った神殿に神を迎える。そして、午後からは、6人が太鼓、笛、カネの音に合わせ、岩戸神楽の「一人神楽」「二人神楽」「二ツ太刀」「一人なぎなた」の4演目を披露する。
 寒風吹き抜ける中、予行練習を行った大林さんと岡本さんは「この地に何百年と伝わる神楽を、わしらの代で絶やすのは何ともさみしい。今年はもう無理かと思うこともあったが、地区のみなさんの協力があったからこそつなぐことができた」と話す一方で、「深刻な後継者不足で、次へと継承できるか危機感を感じている」と不安をにじませた。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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