サンデー山口

観閲行進や一斉放水
　　「山口市消防出初式」が、あす７日午前10時から名田島の市南総合センターで実施される。　
　式には、旧山口市・小郡町・秋穂町・阿知須町・徳地町などの各方面隊で組織する市消防団31分団や婦人防火クラブなど、総勢５８４人が参加。屋内の式典では、団旗敬礼や君が代斉唱などに続き、功労者や永年勤続者ら２５５人の表彰がある。
　式の後は、運動広場に移動して屋外行事。観閲行進では山口市消防音楽隊を先頭に、各方面隊やまとい隊、婦人防火クラブが行進する。続いての公開演技には、山口鴻南方面隊第２分団（平川）と小郡方面隊が登場。基本動作に従ってより早く正確に放水で的を倒す「小型基本操法」や実際の火事場を想定して行う「自動車応急操法」を披露する。最後に、ポンプ車９台から合計21のホースラインを作り、一斉放水を行う。
　市消防本部によると、昨年山口市で発生した火災は、一昨年を14件上回る73件（11月末現在）。主な出火原因は、たき火（草焼き、ごみ焼き）、放火（疑いを含む）、コンロ（天ぷら油）火災などで、特に昨年は、お年寄りなどが草焼きをする際、衣類に火がついて負傷するケースが多かったという。同本部は「農業・林業を営む上でやむを得ないものなど一部の例外を除いて野焼きは禁止されている。たき火などで万が一火が広がった時は、自分だけで何とかしようとせずに助けを呼ぶようにしてほしい」と呼びかけている。
　また、天ぷら油の火災も後を絶たないことから「火災の多くは不注意やうっかりが原因。火を使っていてその場から離れる時は、必ず消すことを習慣づけてもらいたい」と話している。