サンデー山口

鑑賞した映画を管理「マイフェイバリットシネマ」

　マッキントッシュを専門に扱う全国雑誌「Ｍａｃ　Ｆａｎ」の中で行われた第1回ファイルメーカー選手権（毎日コミュニケーションズ主催）で、大市町にある中国料理 東天閣の川端兆盛社長（45）が作成したテンプレート「マイフェイバリットシネマ」が月間ＭＶＰに輝いた。東天閣のホームページ（http://1010kaku.com/）からダウンロードできる。

　データベースソフトを使って新しいテンプレートを作るという第1回目の選手権には、全国から15の力作が寄せられ、実用性や使い勝手、アイデアの先進性などが審査された。
　川端さんの作品「マイフェイバリットシネマ」は、自分が鑑賞した映画（ＤＶＤ・ビデオ）を記録・管理し、書庫の役割を果たすデータベース。編集画面に、鑑賞年や場所、総合評価をはじめ、監督や出演者などの映画情報を入力できる。タイトル情報を入れると、瞬時にウェブ検索をしてその映画のポスター画像なども取り込める。また、関連作品が累積されるようになっており、データがたまるにつれ、自分が過去に何回その監督や出演俳優の作品を見たかもわかるという。
　審査員からは、最新バージョンの8.5が持つウェブアクセスの機能をさりげなく組み込んでいる点や、型式の異なるデータを統合的に収納し管理できる点などが高く評価された。
　川端さんが、ファイルメーカーを使い始めたのは約10年前。何千種類もある料理のメニューを管理しようとこのソフトを選んだ。使いこなせるようになると、今までの何十倍も仕事の効率が上がったため、これまでに仕入れ価格や給与計算、顧客管理など100種類以上のテンプレートを作成したという。今回、仕事で覚えた技術がどこまで通用するか腕試しのつもりで選手権に応募。ＩＴ関係のプロや企業の作品を抑えて月間ＭＶＰに輝いた川端さんは、「素直にうれしい。今後も新しい作品をどんどん作っていきたい」とさらなる意欲を燃やしている。