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2007年03月25日

県大卒の阿部さん 文化財の新利用法考案

県大卒の阿部さん 文化財の新利用法考案

 県立大学の環境デザイン学科に在籍、16日に卒業した阿部志乃さん(22)が、卒業制作としてパークロードにある春日山分庁舎と防長先賢堂の再生計画を作成。県出身の人物を紹介する博物館としての利用法などを考えた。阿部さんは「歴史的建造物を有効活用し、解体されることなく未来に残していってほしい」と話している。

 春日山分庁舎は垂直感あるデザインや車寄せ柱頭の幾何学模様などからジャーマン・セセッション風建築と言われ、建築された1928年当時は県立図書館として利用されていたが、現在は県庁舎の一部として使用されている。一方、郷土の先人の崇敬追慕を目的として同時期に建てられた防長先賢堂は、鉄筋コンクリート造という新しい手法ながら、木造和風建築の形にこだわったユニークな建物。現在は一部倉庫として利用されている。
 近代建築が取り入れられた大正~昭和初期の建物が集中し、歴史と芸術・文化が共存するパークロードに以前から興味を持っていた阿部さんは、昨年4月に授業の一環として参加した景観ワークショップで県内各地の古い建物を見学したのを機に、歴史の素晴らしさを再確認した。そして、自分が住む山口でも文化財の良さがもっと感じられる街にする方法はないだろうかと考えた。そこで、昭和初期に建てられ、現存するも文化的価値が失われつつある春日山分庁舎と防長先賢堂に注目し、卒業制作として再生計画の作成に取りかかった。
 利用方法は、建物の歴史や文化的な価値は壊さないで、県出身の偉人や現代の人を紹介できる「人の博物館」とした。建物の形状を調べ、平面図を作成。各部屋を政治・歴史・学者・文学・スポーツなど分野分けし、「歴史=巻物」「スポーツ=動き」「学者=実験室」といった言葉のイメージに沿った部屋の新しい形を設計し、最後は模型で立体化させた。また、防長先賢堂と分庁舎を空中回廊で結び、文化財を総合的に利用するという新しいアイデアも取り入れた。阿部さんは「最近、歴史ある建物が簡単に解体されており悲しい。歴史を作ってきた文化財をもっと有効利用して、未来に残してほしい」と話している。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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