サンデー山口

　阿知須地域の歴史・風土について研究を続けている阿知須郷土史研究会（高重等会長、事務局TEL０８３６－６５－２３５４）はこのほど、第６号となる研究成果をまとめた冊子の編さんに取りかかった。完成後、市阿知須図書館、県立山口図書館などに配布する。

　同会は山口きらら博が開かれた01年に、阿知須を訪れる人に歴史や風土を紹介するための研究組織を作ろうと、旧同町公民館・中田憲明館長（現市阿知須総合支所長）の呼びかけにより発足。以来、およそ月１回のペースで史跡などの探訪や調査を実施しているほか、市阿知須図書館に収蔵されている江戸時代の古文書や絵図の研究を続けている。研究成果や活動の記録は「あゆみ」と題した冊子にまとめており、これまでに第１～５号を作製。いずれも市阿知須図書館などで閲覧が可能だ。現在編さんを進めている第６号では、土路石川と橋の調査、阿知須の方言研究、鴨生原地区の実地調査などについての結果を紹介する。
　発足当時から事務局長を務める河野昌博さん（73）は「これまでに驚きの発見が数多くあり、郷土についての知識のなさを痛感した。さらに研究を続けて阿知須の歴史を継承していきたい」と話している。