2007年06月02日
大歳小学校おやじガンバル会 泥んこビーチバレー開催

父親同士が集い、独自に活動する通称「おやじの会」。「父親不在」などと言われる中、10年前ごろから結成され始め、今や全国的に広がりつつある。山口県でも昨年「県おやじの会連絡会」が発足したが、その中で最も活発に活動している会が山口市にある。それは、年間25回以上集まり、2カ月に1回のペースで親子参加型のイベントを実現させている「大歳小学校おやじガンバル会」(恒冨衛会長、49)。“ユニークで熱いおやじたち”は、あす3日同小の学習田で「泥んこビーチバレー」を初開催する。
山口県内には現在、幼稚園や保育所、小学校から中学校といった機関のPTAなどから派生したり、地域住民やボランティア団体から生まれた「おやじの会」が81団体ある。昨年、そのうちの42団体によって「県おやじの会連絡会」が発足。最も活発に活動している大歳小学校おやじガンバル会の恒冨会長が、同会の初代会長に就任した。
大歳小に会ができたのは、今から8年前。当初は「おやじの会」という名前で、父親同士の飲み会が中心の会だった。2年目から会長を引き継いだ恒冨さんは、サッカーやソフトボールなども企画していったが、「おやじというのはプライドが高いから、自分に自信のある種目しか出ず、参加者が少なかった」と振り返る。そこで、父親だけでなく子どもも交えたイベントを開催することで、家族にイベントへの参加を後押ししてもらおうと考えた。
それから、親子サッカー大会やドッヂボール、グラウンドゴルフ、鴻ノ峰登山、父と子の料理教室など2カ月に1回のペースで開いていったところ、参加者は徐々に増え、今では少なくとも20人、多い時には80人以上の親子が参加するようになった。
2年前、若い父親もいるのに、おやじの会というネーミングはおやじくさいからと、名称を「おやじガンバル会」に変更。「PTA組織でもないので、予算が全くないから運営費などは全部自腹。イベントを企画しても、参加者が少なかったり雨で流れる場合もあり、気分が盛り下がることが多かったのでがんばっていこうという意味を込めた」と恒冨さんは説明する。
会員は大歳小学校の全児童の父親だが、企画や運営をする世話役は12人。“お世話される側からお世話する側へ。父親としての成長”を目標に掲げ、二人一組の当番制で2カ月に1回イベントを企画している。昨年ごろから、12人の世話役に妙な競争意識が芽生え、「その企画、前と同じだね」と言われるのが嫌で、それぞれが内容に凝り始めたという。昨年は、スポーツチャンバラを初開催。今年に入ってからはリサイクルやエコについて考える講座も開いた。参加者から「最近おやじの会の雰囲気が変わった」「アカデミックになってきた」といううれしい言葉も聞かれるようになり、?おやじ?たちのやる気にさらに火がついている。
そしてあす、午前8時半に大歳公民館に集合した後、矢原にある学習田で「泥んこビーチバレー」を初開催。同会メンバーは4月にあった阿東町生雲地区の「どろんこビーチボールバレー」に参加し、ノウハウを学び準備を進めてきた。「大人になると泥んこになることに抵抗があるかもしれないが、やったら絶対に面白いし、新しい交流も芽生えるはず。地区外の人にもぜひ参加してもらい、一緒に童心にかえって遊びたい」と話している。
参加費200円(保険料など)。出場希望者は、同会の西村さん(TEL090-9063-1441)へ事前申し込みが必要。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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