2007年07月04日
仁保小を台湾・竹蓮小児童が訪問

6月28日、仁保小学校を台湾・竹蓮小学校の児童や教師など計38人が訪問し、特別交流授業が開かれた。両校の児童が互いに、日常の学校生活や年間行事の様子をプロジェクターで映しながら説明したり、質問のやりとりなどして交流を図った。仁保小の三田校長は「異文化に触れる良い機会が持てた。今後にもつなげていきたい」と話している。
6月28日、台湾・新竹市の竹蓮小学校5年児童21人と教師、保護者など計38人が仁保小を訪れ、歓迎会と交流授業が開催された。
最初に全校生徒が参加して開いた歓迎会では、地元特産品のおみやげの交換や、両校の児童が「みんなと友だちになれますように」などと願い事を書いた短冊を七夕飾りに結びつけるなど、和気あいあいとした雰囲気で進行。仁保小5、6年生が伝統の踊り「みかぐら」を披露すると、お返しにと竹蓮小児童が創作ダンスを踊り、会を盛り上げた。
そのほか、竹蓮小児童が台湾に古くから伝わるコマ遊び「ディアボロ」を実演。初めてディアボロに挑戦する仁保小児童にも丁寧にやり方を指導していた。
歓迎会終了後には、5、6年生を対象に文化交流授業を実施。両校がそれぞれの学校行事や一日の流れ、地域の様子、特産などをプロジェクターを使って紹介した。竹蓮小児童の「新竹市は3方を山に囲まれ風が強く、地震も多い」「特産はガラス工芸とビール」「校舎にはロッククライミング用の壁がある」といった発表に、仁保小児童は真剣に耳を傾けていた。その後には質問のやりとりも。「日本の干支は台湾にもあるのか」という質問に、「ほとんど一緒だが、最後は猪年ではなく豚年」など、お互いの国のことを聞きあった。仁保小6年の原翔也君は「いろいろ日本と似ているところが多かったけど、夏休みが2カ月もあることや、制服が無いことを初めて知った」と笑顔を見せた。
交流授業開催のきっかけとなったのは、13年前に台湾の新竹市に嫁いで行った仁保出身の久保知子さんの娘の江美果さん(小4)と仁保小との交流。江美果さんが新竹市の竹蓮小学校に通い始めた3年前からは、夏休みに入る6月末から1~2カ月ほど一緒に仁保へ帰省し、1カ月間ほど、体験授業として仁保小学校に通学していた。
そうした中で今年1月、久保さんが同小に「今年の夏休みは竹蓮小の他の児童も連れて行き、日本と台湾の交流会を開きたい」と提案した。仁保小も同様に、児童が外国文化に触れる機会を求めていたため、二つ返事で了承した。
3月には仁保小5年児童(現6年)がパソコンを使って竹蓮小とメールをやりとり。地域の様子や流行の遊びなどの情報を事前に交換し、親睦を深めた上での、今回の対面となった。
交流会を終え、竹蓮小のウースーウン校長は「日本の学校環境の良さに驚いた。児童の機敏な団体行動など、学ぶことが多かった」と満足した様子。また、仁保小の三田大弐校長は「児童が外国の文化に触れあう機会が持てて良かった。将来的にもっと異文化交流の場を増やしたいが、まずは、日本文化をしっかりと身につけることが必要」と語った。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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