2007年08月17日
20日親子サロン「八坂の家」オープン

20日(月)、上堅小路の八坂神社社務所に高齢者とふれ合える子育て支援施設「親子サロン『八坂の家』」がオープンする。市シルバー人材センターが、乳児から就学前の子とその保護者にいこいの場を提供しようと毎週月・水・金曜日に始めるもので、1、2時間程度の一時預かりなども実施。同センターは「祖父母と一緒にいるつもりで、ゆっくりくつろいでもらいたい」と話している。
同センターでは、以前から自宅での子守りや学童の送迎などを行っていたが、今回のように親子を受け入れる形で施設を開設するのは初めて。03年、国が「子育て支援事業」を打ち出して以降、同センターでも世代間交流を兼ねて何かできないかと検討し、翌年から3年間、会員を対象にした「子育てサポーター養成講座」を開催。さらに、国のシニアワークプログラムの子育て研修会にも積極的に会員が参加するなどして準備を整えてきた。
05年、市内の保育園や幼稚園の保護者約2千人を対象に「シルバー世代にしてほしい子育て支援」についてアンケート調査を実施。1200人から回答があり、その結果「身近に祖父母がいないので、高齢者と触れあえる場がほしい」「家に来てもらうより、施設で子どもたちを見てもらいたい」などの意見が多く、保護者からの需要があることも再確認した。そして今年度、国と県から子育て支援事業に補助金がおり、八坂神社の社務所を借りて、サロンを開設することになった。
「八坂の家」となる社務所は、木造平屋建てで、延べ床面積は約60平方?。台所、和室、板の間があり、35人の会員が“おたすけ隊”として、交代で常駐(2人)。サロンのお世話のほか、利用者の話し相手になったりするという。サロン開設の主な目的は「いこいの場の提供」で、同センターでは「近くに公園もあり、ゆっくりできる環境。お昼寝や授乳、ママ同士のおしゃべりの場として気軽に使ってほしい」と呼びかけている。
開設時間は午前10時から午後3時で、利用料は100円。駐車場もある。オムツやミルクなどは持参すること。
また、サロンでは生後6カ月以上就学前の子どもを対象に、1~2時間程度の一時預かりも実施。1時間500円で、前日の午前中までに電話予約が必要となる。
同センター事務局次長の村田徹さんは「八坂の家には、会員のさをり織り工房もあるので、希望があれば一緒に参加してもらって構わない。子どもたちが、高齢者と気軽に触れあえる場にしていければ」と話している。
9月から5時以降の学童預かりも
同センターは9月3日、上竪小路にあるセンターの和室を利用して、小学生を対象にした「学童預かり~なかよし」を始める。大きな特長は、地域の児童館が閉まる午後5時以降に行うこと。「夜の8時まで、会員と囲碁や将棋、お手玉など昔ながらの遊びをしながら楽しく過ごしてもらいたい」と同センター。なお、小学校が早く終わる水曜日は、特別に午後1時から5時まで八坂の家で預かるという。
利用料は1時間600円(チケット制)で、前日までに申し込みが必要。送迎はしないので、保護者の迎えが必要となる。問い合わせは、同センター(TEL083-924-5396、http://www.c-able.ne.jp/~sl-yama/)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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