2007年11月17日
秋の叙勲 山口市から11人が受章

今年の秋の叙勲は市内から11人が受章。7日から9日にかけて、皇居で天皇陛下拝謁が行われた。自治体の首長や議員、民間人に贈られる旭日章と公務員などに対する瑞宝章の二つがある。受章者の主要職名や主な功績は次の通り。
●旭日小綬章
重田強子さん
元全国地域活動連絡協議会会長
73年に小郡上郷で山口県内で初めての母親クラブを発足させ、34年余り、児童健全育成推進の向上に貢献してきたこと、96年から01年の全国地域活動連絡協議会(旧全国母親クラブ連絡協議会)会長としての活動などが評価された。
大和保男さん
陶芸家(山口県指定無形文化財萩焼保持者)
(社)日本工芸会山口支部参与・幹事
54年の長きにわたり、作陶に取り組み、数多くの賞を受賞すると同時に、その作品が英国・大英博物館に収蔵されるなど萩焼の中心的存在として活躍、萩焼の振興発展に貢献した。そのほか、萩焼に「絵付」を試みて装飾技術に新たな一面を打ち出したり、美的側面を壁画芸術として開花させるなどした。
大和さんは「今まで独学で創作活動を行ってきたが、受章を通して自分が追い求めてきた美が間違いではなかったということがわかってとてもうれしいという思いと同時に、これからもっといいものを作っていかなければならないという責任も感じている。これを通過点として、未来のニーズに合うようなさらなる未知の美を探求していきたい」と今後の活動への意気込みを語っている。
●旭日双光章
田村幸志郎さん
山口県文化連盟会長
「やまぐち市民文化の会」を73年に設立するとともに会長として現在まで市民文化の振興、発展に寄与。また、県内の市町村単位の文化団体を結集させた「山口県文化連盟」の運営に主導的な役割を果たし、「やまぐち県民文化祭」や「国民文化祭」にも貢献した。
田村さんは「文化団体が社会に認められたことがとてもうれしい。これからも一流のものを体験できる機会を提供することで、多くの人に“心の癒やし”を与えていきたい」と話している。
●瑞宝中綬章
石津和彦さん
愛媛大学名誉教授
長年にわたって大学教授として努めてきたことや、大学での化学の分野での研究実績などが認められた。
●瑞宝小綬章
井上洋さん
元山口高等学校長
元山口市教育長
約36年の間、学校教育や教育行政に携わり、県教育の振興と発展を力強く推進したことなど。
上野孝明さん
元県総務部長
元県教育委員会教育長
厚狭高校事務職員として36年余りの長い間、地方自治の発展に尽力。県教育委員会教育長に就任し、地方教育行政の推進への貢献などが評価。
藤本愼さん
元柳井高等学校長
35年の長きにわたって、県の学校教育と教育行政に携わった。
湯田克治さん
元県商工労働部長
元21世紀未来博覧会協会専務理事
自治省(現・総務省)の職員を経て、山口県職員に採用されて以来、20年の間地方自治に携わり、県勢の推進・発展に努めた。また、退職後は県信用保証協会会長として中小企業経営の安定・強化に貢献した。
「家族や多くの県民の人たちに支え、育ててもらったから受章できた。実際に天皇陛下からお言葉を頂けた事はとても光栄だった」と、受章の感想を語る。
●瑞宝双光章
木下義介さん
元山口行政監察事務所長
総務庁(現総務省)職員として、行政相談等行政事務を長年務めた。
山本忠之さん
元中国運輸局島根陸運支局長
38年の間、中国運輸局の職員として運輸行政の発展に尽力した。
●瑞宝単光章
釼木壽男さん
元山口県事務吏員
約35年間、山口県警察本部で警察官として地域の治安維持に貢献したことなどが認められた。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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