2007年12月02日
ものづくり少年・藤井明日翔くん ものづくり体験教室全国大会で優勝

大人顔負けの発想力で、ものを次々と作り出す少年がいる。良城小学校3年生の藤井明日翔君(8)だ。彼の手にかかれば、チラシやダンボール、トイレットペーパーのしんまでもが、みるみるうちに全く違う“モノ”へと変身を遂げる。5月からは市少年少女発明クラブに入り活動。11月17日に行われた文部科学省主催の「ものづくり体験教室全国大会」では、「プロペラカー2」の部で見事優勝を果たした。
「ペットボトルのキャップからトイレットペーパーのしんまで、どんなものでも使うので、うちには捨てる物がないんです」と、母親のかおりさん。
ものづくりが大好きな少年、明日翔くんは小物を作るのが趣味という父親の影響からか、小学校に入学したころから自然とはさみを持ち、空き箱などを切り始めるようになった。今ではすっかりものづくりの魅力にはまり、学校で学んだことや本で読んだことなどを参考に、自分なりのアレンジを加え製作を行う。これまでに作ったものは、ダンボールでできた恐竜や人が乗れる馬、導線をつなぎ合わせて電池で走る車など大小問わずさまざま。暇さえあれば身近にある材料で何かを作り始め、いったんものづくりモードに切り替わると誰が声をかけようが無反応で自分が納得するまで取り組むという。また、一見おとなしそうに見える彼だが、機械の仕組みや作り方の話になると一変。大人相手でも意見や疑問をどんどんぶつけていく。
今年の5月からは市少年少女発明クラブに入り、持ち前の発想力を発揮している。11月17日に日本科学未来館で開かれた文部科学省主催の「ものづくり体験教室全国大会」では、ゴムを巻き、戻る力を原動力にプロペラを回転させて進む速さで競うプロペラカー2の部に出場。全国から応募した約1600人の中から予選を5メートル2秒25のタイムで通過し、大会の直前までプロペラの角度や形を研究したり、最初は4輪だったが二つのタイヤをくっつけて3輪車のようにすることでスピードと安定感を増すなど改良を繰り返していった。そして臨んだ全国大会では、他を寄せ付けない圧倒的なスピードで見事優勝を果たした。
明日翔くんは「まさか優勝できると思っていなかったのでとてもうれしい。来年は1秒台前半の記録が出せるように頑張りたい」と、ものづくりへの意欲は尽きない。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース