サンデー山口

　国宝五重塔があり、年間約５０万人の観光客が訪れる市内有数の観光名所・香山公園横に、観光案内所が新設。１６日（水）にオープンする。
　市が同公園駐車場の向かいの県所有地を取得し、０７年１２月に着工、今年３月末に完成した「香山公園前観光案内所」は、建築面積約１３０平方?（延べ床面積約９１平方?）の鉄骨造り瓦葺平屋建て。総事業費は約７５５０万円。
　館内には多目的トイレと休憩所の役割も果たす案内スペースがあり、観光地案内やパンフレット配布のほか、市内観光情報の映像も流される。施設には木造テラスも付属しており、ベンチに座って五重塔を望みながらの休憩も可能。また、土・日曜は、公園内の案内を行っている観光ボランティアガイドの詰め所的な機能も持ち合わせる。そのほか、市外、津和野など山口市と近い観光地の情報も取り扱い、広域観光案内の拠点も担っていく。開館時間は午前９時から午後６時まで（無料）。市から委託された山口観光コンベンション協会が管理・運営していく。
　市の観光案内所は現在、ＪＲ新山口駅と山口駅、湯田温泉の３カ所にあるが、最近は団体客だけでなく個人観光客も増えており、「マイカー利用観光客のニーズにも対応できる施設」と関係者の期待を集めている。
　なお、１６日にはオープニングセレモニーも実施。午前10時から一般開放され、湯田温泉の足湯の特別設置と、華やかな大内文化を再現した「箏曲組歌」の演奏がある。