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2008年05月09日

ベトナム人のスータン・ロンさん「盆栽は心の癒やし」


 「日本の盆栽は、まるで絵から飛び出してきたように美しい。心を穏やかにしてくれる友達みたいな存在」――。平均年齢70歳の宮野盆栽会のメンバーに交ざり、ベトナム人のスータン・ロンさん(36)が盆栽の技術を学ぼうと1年前から熱心に取り組んでいる。12日(土)と13日(日)には、地域交流ステーション宮野(宮野駅)で開かれる「春の盆栽展」に自慢のクロマツを初出品する。

 ロンさんは、山口大学農学部獣医学科博士課程の2年生。ベトナム・ハノイ農業大学の教授を務めていたが、さらに勉強しようと2年前に来日した。今は妻と子ども2人の4人暮らしで、平日だけでなく、週末も学会の発表などがあり忙しい日々を送っている。
 そんなロンさんがリラックスできるのは、盆栽と向かい合っている時間。ベトナムの実家では、祖父の代から盆栽を育てており、その影響で20歳のころに盆栽を始めた。「ベトナムの盆栽は日本と違い、高さが1~3メートルはあって自然に生えている木を少し小さくした感じ」とロンさん。以前から本で見る日本の美しい盆栽にあこがれており、留学したら必ずその技術も学びたいと考えていた。
 昨年5月、宮野盆栽会主催の展示会を見に行ったロンさんは、「ここで学びたい」と同会の石川正さん(78)に相談。35年間続いている会に外国人が入会したことはなく、石川さんは「驚いた。正直、最初は同じ文化がベトナムにあるとは言っても、絵画や写真などとは違い、盆栽は生きたものを扱うから言葉が通じないので難しいと思った」と振り返る。しかし、飲み込みが早いロンさんは見よう見まねで手入れの仕方を覚え、後片づけや準備などにも率先して取り組んでいった。1年間休むことなく会に通い、今ではみんなの人気者になっている。
 石川さんも「彼は礼儀正しく熱心で、とても教えがいがある。最近の若い人には珍しい」と感心している。
 今週末に行われる「春の盆栽展」には、10人の会員らが、サンザシやカリン、モミジ、ヒメリンゴなど自慢の作品を約20点出品。ロンさんも10月から育てているクロマツを出す予定で、「初めての展示会でとてもわくわくしている。自分の作品を多くの人に見てもらいたい」と胸を高鳴らせている。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)ニュース
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