サンデー山口

ＮＨＫワールドで世界約１００カ国に放送

　アメリカ、アジア、ヨーロッパ、アフリカなど世界約１００カ国で毎週放送されている３０分番組「アウト＆アバウト」（ＮＨＫワールド）で、山口県発のオリジナルデニムブランド・匠山泊が紹介されることになった。
　“美しいまち山口運動”の発案者でもあるブルーウェイの岡部泰民さんが仕掛けた「匠山泊」は、生地やボタンなどの素材から、縫製や加工まで世界最高といわれる日本のデニム技術を結集した“純日本”製品。０６年春から展開をはじめ、業界を中心にその完成度の高さが評判になっている。「デニム産業といえば岡山」と思い浮かべる人も多いが、実はジーンズ作りの中心を担う工場の多くは山口県にある。そんな中、岡部さんらは、８年前から世界最大のデニムコンテストを山口市で開催。今年１月には、スペインで開かれた世界最大級のファッション見本市にも匠山泊を出展した。このように、“新しい文化を生み出す精神性を持つ土地柄?として、今回番組ディレクターの目にとまったのだ。
　番組は昨年８月にスタートし、毎回外国人リポーターが地域の魅力を発掘。山口県が紹介されるのは今回が初めてだという。１６日、ＮＨＫ国際放送局の撮影クルーが東京から来山。匠山泊を作っている宮野のブルーウェイで、制作過程や生みの親でもある岡部さんの取材を行った。放送は６月１６日だが、日本では見ることができない。
　何年も前から「山口を日本のミラノにする」と言い続けている岡部さんは、「世界の人々に山口がアピールできて本当にうれしい」と喜んでいた。