2008年08月12日
行政機能移転など盛り込み 山口・小郡都市核づくりマスタープラン
市はこのほど「山口・小郡都市核づくりマスタープラン」をまとめた。「山口都市核」と「小郡都市核」の機能を強化し、両方の求心力を高めることで、山口市を高い経営能力を持つ“都市”へと育て上げるのが目標だ。計画期間は08年度からのおおむね10年間。
市は「集積がさらなる集積を生み出す」「にぎわいがさらなるにぎわいを生み出す」といったプラスのスパイラル形成が、民間投資の誘発にもなり、「交流」「回遊」「定住」の推進につながっていくとの考えから“都市核づくり”に取り組む。
まず山口都市核は?亀山周辺(45ヘクタール)・中心商店街(75ヘクタール)?大内文化(95ヘクタール)?情報・文化(40ヘクタール)?湯田温泉(60ヘクタール)の四つのゾーンで構成。「憩いの空間」を形成する?では、市行政機能の新亀山公園ふれあい広場への移転、現市役所敷地のシンボル公園化、パークロードと駅通りの一体性強化、公設市場・川端市場の移転、両市場移転跡地のトランジット機能導入と広場等整備、駅前七夕ちょうちん広場整備、JR山口線増便・電化と宇部線との直結化などの事業が掲げられた。続いて「和みの空間」?では、大内文化歴史館整備、体験型工房整備、パーク&サイクル(バス)ライド導入などが、「創りの空間」?では情報関連企業、研究機関等の立地促進、「癒しの空間」?では、シンボル施設整備、メーンストリートおよびアクセス道路の修景整備などの事業が並んだ。
次に小郡都市核は?新山口駅再生(25ヘクタール)、駅北の?市街地形成(35ヘクタール)、駅南の?業務集積(170ヘクタール)の3ゾーン構成。「交わりの空間」?では、シンボリックな駅舎整備、パーク&ライド導入、駅構内を縦断する自由通路整備、鉄道をモチーフにした見学・体験施設整備などが、「集いの空間」?では、西側大規模遊休地への公共公益・大規模集客施設等整備や個性的なストリートモール整備、下町風情創出など、「営みの空間」?では、風の並木通りを軸線とする都市機能集積などの事業が挙げられている。
市は今後、官と民との役割分担を明確化、協働で各事業を具現化していきたい考えだ。
一方、このプランを「大いに評価する」とした山口商工会議所は、新山口駅北へのメッセ施設建設等、市に対して両都市核づくりに関する提案をすることを決めた。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│ニュース