サンデー山口

　道場門前にある車いすでも入れるバリアフリーの美容院・ぱーまはうすＹ＆Ｙ（ＴＥＬ０８３－９２２－４５０８）の松田康子さん（５５）が、独自の介護用下着作りに取り組んでいる。足の不自由な人でも簡単に脱ぎ着でき、なおかつ見た目も普通のトランクスと変わらないようにと、既製のものに自分のアイデアを加えている。

　「自分が作る下着で、身体障害を持つ人に少しでも前向きになってもらえたら」―。松田さんがそんな思いを抱くようになったきっかけは今年８月の知人の交通事故。事故で下半身不随になった知人の見舞いに行った時、「おむつが嫌だ」という声を聞いた。そして、脱ぎ着の大変さなどからおむつかＴ字帯と呼ばれるふんどしのような下着を着けているという状況を知った。　　
　そこで、松田さんは「普通の下着がはきたいという思いはみんな変わらないはず！　同じような下着がないなら作ろう」と発起。知人にアドバイスをもらいながら“使いやすく見た目もかっこいい下着”作りに乗り出した。
　最初は、トイレの時に簡単に開けられるように、トランクスのまた部分を切ってマジックテープを縫いつけようと考えたが、蒸れるのではと断念。トランクスの横にマジックテープを縫いつけ、横部分から開け閉めができるようにした。また、トランクスの色にも気を配る。少しずつ動けるようになってきて、リハビリに前向きになってもらえるようにとできるだけ明るい色を選ぶ。