サンデー山口

03年、野菜を30ミクロン以下の超微粉に加工した「やさいファインパウダー」で食品業界へ進出。関東を中心に順調に市場拡大を続け、今年10月末には、佐山にある山口テクノパークに専用工場も完成させた。
　農業用資材や農薬製造を手掛けてきたゆえに、「後継者不足、高齢化に悩む日本の農業を何とかしたい」という思いが、食品業界進出を強く後押しした。「『売り手良し、買い手良し、世の中良し、三方良し』。一方的に利益を上げるのはだめ、『三方良し』を実現させなければならない。生産者、消費者をつなぎ、日本の食糧自給率向上に貢献したい」と力強く話す。現在、工場から10?圏内で、野菜の栽培に適した農地を借り上げ、生産に携わる計画も進む。「耕作が困難な人から借りることで、まず農地を助けて生産現場を活性化させたい」と意気込む。

1952年生まれ。56歳。山口市出身。
1974年に三笠産業入社。93年に代表取締役に就任。
休日も、暇を見つけては事業に生かせるようなアイデアを求めて思索を巡らす。